「全海域」とは、艦これのすべての通常海域のことを指します。
そして、原則として第一海域から第七海域までのすべての海域を
順番に攻略していくRTAのことを「全海域RTA」と呼んでおり、
通常、走者は各海域のボス戦でS勝利を取ることを目指します。
(1)1-1~7-5まで(1-6は港到達のため対象外)を順番に全ての海域のボス戦をS勝利で突破します。
※7-2と7-3は2ゲージ目(7-2-2、7-3-2)、7-5は3ゲージ目(7-5-3)のボス戦のみが対象です。
※ボスマスに到達せず逸れた場合、撤退した場合、ボス戦でA勝利に終わった場合など、
ボス戦でS勝利が取れなかった海域は再出撃となります。
(2)スタート時刻になったら出撃ボタンを押して開始します。
※本大会では、出撃ボタンを押すタイミングが遅れてもスタート時刻からの計測となります。
(3)決戦支援は禁止です。(道中支援はOK)
(4)今大会では、リセマラなしの一発勝負です。
※例えば1-1で逸れて再出撃となっても、大会記録としてはスタート時刻からの計測となります。
(5)7-5のボス戦でS勝利して母港に帰投した瞬間が完走タイムとなります。(JST基準で計測)
(6)出走後にこちらのフォームから出走記録の報告をお願いします。
全海域RTAでは、必要な艦隊数に対して強力な艦や装備の数が圧倒的に足りません。そのため艦や装備を多数使い回す必要があり、チャートは非常に複雑になります。プリセット展開だけでなく、手動での編成操作が発生する場合もあります。
全海域RTAには確立された「テンプレートチャート」が存在せず、走者ごとに保有艦・装備や戦略に応じたオリジナルのチャートを構築する必要があります。
どのような工夫で限られた戦力をやりくりし、攻略ルートを作り上げているのか、各走者のチャート構築に注目です。
全海域RTAでは、全35海域+支援分の艦隊編成・装備・プリセットの準備、通常11個の月次ゲージの破壊、出撃に必要な艦(およそ100隻以上)のキラ付けや、艦載機・基地航空隊の熟練度付けといった準備が必要となり、その作業量は膨大です。
本番に向けてこれらの準備を完遂すること自体が高難度であり、間に合わず不完全な状態で出走する走者も少なくありません。ガバやタイムロスも、準備不足に起因するケースが多く見られます。
各走者がどこまで準備をやり切ったか、その完成度も注目すべきポイントです。
全海域RTAにおいても、短距離RTA同様に難関海域やランダム羅針盤は大きな山場となります。しかも、長丁場で艦隊リソースが分散するため、特に後半の難関海域では道中のケアやボス戦に十分な戦力を投入できないこともあります。
さらに、2-3・4-2・4-3といった不可避なランダム羅針盤や、チャート構成によって多数のランダム要素と闘う必要があるため、それら全てに勝ち続けることは難しいです。
過酷なランダム要素をどう乗り越えるか、本番での運やリカバリー力にも注目です。