山陰むしの会について
沿革
昭和47年(1972年)、昆虫好きの中学生・曽田貞滋(現・京都大学大学院理学研究科動物生態学研究室教授→2023年3月退官)が「しまね虫屋連盟」を結成し、会誌「Longicorn」を発行した。その後誌名は「すかしば」と改称され、同・連盟は1975年に「山陰むしの会」に発展した。山陰むしの会には山陰地域(島根・島取・隠岐だけでなく萩を含む山口県北部、丹波を含む兵庫県北部まで)に興味を持つ多くの研究者、アマチュアが入会して、生息分布や生態の調査結果を発表した。「すかしば」は2023年3月現在70号を数え、調査研究成果発表の場として、この地域の昆虫相を語る最重要文献資料として欠かせないものとなっている(「すかしば」はISSNを取得し、国立国会図書館、島根県立図書館を始め、県内の主要図書館に毎号欠かさず寄贈されている)。
山陰むしの会の活動をいくつかあげると、「山陰のトンボ」(山陰中央新報社.1993)は小泉八雲市民文化賞を受賞したし、「山陰のチョウたち」(山陰中央新報社.1994) はいまもなお愛読者が多くチョウの好きな人たちのバイブルともいわれている。(*淀江(2014)を一部改稿)
*淀江賢一郎,2014.概説 昆虫類.島根県環境生活部自然環境課,改訂しまねレッドデータブック2014動物編:pp. 95-102.
会則
1975年8月24日施行,1977年2月22日一部改正,1982年3月22日一部改正,1990年3月18日一部改正,1995年10月28日一部改正,1999年3月26日一部改正。
この会は「山陰むしの会」と称する。
この会は,島根・鳥取両県の昆虫研究(昆虫相解明等),および会員相互の親睦をはかることを目的とする。
この会はその目的を果たすためにつぎのことをする。機関紙「すかしば」の発行(年1回),連絡誌「いずも虫だより」の発行(年数回),講演会,採集会などの催し。
この会は昆虫に興味を持ち,会の目的に賛成する人はだれでも入会できる。
会員は会を維持するため年額3,000円(高校生以下は1,500円)を負担しなければならない。振込先(郵便振替:01420-8-5974 山陰むしの会)
会員は機関紙などの送付を受け,また,これに投稿することができ,催しに参加することができる。ただし,会費滞納が2年以上継続し,通知しても連絡のないときは自然退会したものとみなす。
この会を運営していくため,会長1名と幹事若干名をおく。また,運営のための本部に事務局をおく。
会長と幹事は総会で選出し,その任期は1年とする。
総会は年1回以上開き,役員改選,会則の改正などの重要事項を審議する。議決は出席者の過半数の賛成を必要とする。
この会の会計年度は暦年とする。