当研究室ではRNA-Seqを中心としたトランスクリプトーム解析を通じて、細胞内遺伝子発現の網羅的理解と疾患メカニズムの解明を目指しています。
このページでは、現在進行中の大学院生・研究員によるプロジェクト概要や、直近の研究成果・発表内容をご紹介します。
当研究室への進学を検討されている方、あるいは共同研究に関心のある方にとって、研究の現場を知る手がかりとなれば幸いです。
当研究室では以前の研究で、競技スポーツにおけるドーピング違反の対象となるホルモンの中でも使用頻度が高いヒトエリスロポエチン(hEPO)遺伝子を、rAAV9ベクターを用いて導入した遺伝子ドーピングモデルマウスを作製しています。
このモデルの血液から乾燥血液スポット(DBS)を作成し、DBSホモジネートからDNAを抽出、次世代シーケンシング(NGS)解析を行うことで、導入されたEPO遺伝子配列の直接検出に成功しました。成果論文は下記3報になります。
https://doi.org/10.3390/ijms26136129
https://doi.org/10.3390/analytica5020017
https://doi.org/10.3390/genes15060709
3編の論文の概要:遺伝子ドーピングの新たな検知技術を確立するために、マウスモデルを用いた最新の研究成果をまとめたものです。ヒトエリスロポエチン(hEPO)遺伝子を組み込んだアデノ随伴ウイルス(rAAV9)をマウスに導入し、身体機能の変化と遺伝子の検出可否を検証しました。特に、微量の血液を濾紙で保存する乾燥血液スポット(DBS)の有用性を実証し、輸送や保管コストを大幅に削減できる可能性を示しています。さらに、実験ロボット「まほろ」による自動化と次世代シーケンシング(NGS)を組み合わせることで、人的ミスや汚染を排除した高精度な全ゲノム解析手法を提案しています。これらの研究は、将来的にアスリートの公平性と健康を守るための、より低侵襲で効率的な検査プロトコルの基盤となることが期待されます。
当研究室で多彩な研究を展開しています。
最近では化粧品科学に関する論文も発表しました
(Cosmetics; Q1; top10%ジャーナル)。
入浴剤は人々の衛生管理やスキンケアとして一般的に認知されていますが、その分子生物学的なメカニズムや細胞に対する効果は不明でした。
この研究では、皮膚を構成する線維芽細胞(真皮)およびケラチノサイト(表皮)を皮膚モデルとして用いて、培養細胞の実験系を構築しました。そしてRNAシーケンス解析を適用しました。
結論として、今まで不明だった入浴剤の効果を細胞レベルで明らかにしました。