連絡先:sugama[at]mail.saitama-u.ac.jp
ここでの都市構造とは 都市機能 (いわゆる商業施設や公共施設など) & 都市機能を結ぶ交通網 (往々にして公共交通網) のことです.須ヶ間研究室では都市機能の配置や交通網の形状,またそれらのサービス水準が実社会においてどれだけ整備されているのか,その実態をデータに基づいて明らかにします.その際,近年急速に発達する機械学習技術を用いれば,従来は定量化が難しかった「カタチ」を直接的に定量化できるのではないかと考えています.そのような新しい方法にも挑戦しています.そして上記の分析で得られた実社会に関する知見を背景に,最適な都市構造のあり方を数理最適化などの方法を用いて探求します.上記の研究に興味のある学生を大歓迎しています(もちろんそれ以外に興味のある学生も歓迎しています.やりたい研究テーマがある場合はぜひ気軽に相談しに来てください).
ネットワークデザイン問題 / 施設配置問題 / 都市内交通 / 都市間交通 / 公共交通 / 航空 /鉄道 / バス / BRT / 空飛ぶクルマ / Advanced Air Mobility / ネットワーク形状 / サービス水準 / 運行頻度 / 運賃 / 数理最適化 / 機械学習 / 統計学 / ネットワーク科学 / 国土数値情報 / GTFS / 人流データ / GIS / Python / gurobi
※業績ページも参考にしてください.
交通体系の最適化に関する研究
駐車場料金を用いた交通体系の最適化
機械学習を用いた最適公共交通網が持つ特徴の探索
公共交通網の実態把握に関する研究
公共交通網が発揮するサービス水準の解明
重要な鉄道路線を把握する手法の開発
都市構造が人流に与える影響に関する研究
人流データを用いた観光地における回遊行動の分析
都市構造の更新に関する研究
都市拠点の更新の時空間最適化
あたらしい交通モードに関する研究
空飛ぶバスの望ましい活用方針の解明
BRTの望ましい活用方針の解明
交通モードの廃止や変更が及ぼす影響に関する研究
バス路線の廃止が周辺人口に与える影響の解明
最適な都市構造の形成方法に関する研究
ゲーム理論を用いた市町村間連携のもつ性質の分析
3年生後期は交通・計画グループ全体で演習を行います.各教員への配属は2月末以降を予定しています.
以下の活動を通して研究を進め,その成果を卒論や修論として取りまとめます.
日々の研究や学習
ゼミへの参加(年間を通して定期開催)
合同ゼミへの参加(年に数回,不定期開催)
学会での研究発表(年に数回.国際会議含む)
査読論文の出版による研究成果の公表
歓迎会や夏のOBOGゼミ,逢人会,忘年会,冬のOBOGゼミ,お疲れ様会等のイベントを開催しています.
注意! 年度により変更の可能性あり.
旧設計研のゼミと須ヶ間研のゼミの2種類を実施しています.
旧設計研(菊地/小嶋/須ヶ間研)のゼミ
授業期間を中心に,1週間に1回のペースで交通ゼミと雑誌ゼミを交互に実施する.
交通ゼミ:各自の研究進捗を報告する.2コマ相当(約180分,途中休憩あり).
雑誌ゼミ:学会誌や業界誌を要約して発表し,それについて議論する.1コマ相当(約90分).
須ヶ間研のゼミ
[4年生]
年間を通して4年生ゼミを実施する(授業期間は1週間に1回,休暇期間は2週間に1回程度).
研究進捗を報告し,議論する.1人当たり30分程度.3人居れば合計で1コマ相当(90分程度).
[大学院生]
個別の打ち合わせを1~2週間に1回のペースで通年実施する(論文投稿直前などはその限りではない).
全員が全ての学会に参加するのではなく,自身の研究テーマやタイミングに合わせて適宜参加します.参加する学会は年度により変更する可能性があり,ここに書かれていない学会に参加する可能性もあります.
都市のORスプリングセミナー(4月):OR学会の都市のORグループの主にM1向けの発表会.数理モデルを用いた研究が多い.研究テーマも近いので大いに参考にできると思う.申し込みは4月に入ってから.予稿は不要で,当日発表のみ.
土木計画学研究発表会・春大会(6月頃):土木学会 計画学研究委員会 の研究発表会.比較的発表時間がゆったりと確保されており,しっかり議論できる. 3月に申し込みと共に予稿を提出する.
International Conference of Asian-Pacific Planning Societies (ICAPPS)(8月頃):都市計画学会系の日本・韓国・台湾・ベトナム・インドネシアを中心とした国際会議.2026年度はジャカルタ開催.
International Conference of The Eastern Asia Studies (EASTS)(9月頃):交通工学会系のアジアを中心とした国際会議.2年に一度開催される.2027年度はアデレード開催.
日本都市計画学会 全国大会(11月頃):その名の通り都市計画学会の全国大会.4月に論文を投稿すると,査読が行われ,採択されれば発表機会を得られる.採択された論文は査読付き論文として公開される.
土木計画学研究発表会・秋大会(11月頃):土木学会 計画学研究委員会 の研究発表会.発表時間は短い.発表で興味を持ってもらい,その後の休み時間や懇親会で議論を深めるスタイル.7月に申し込み,10月に予稿を提出する.
応用地域学会 研究発表大会(12月頃):応用地域学会の全国大会.9月頃に申し込み,10月頃に予稿を提出する.長めに発表時間が確保されており,さらに討論者を指名できる.充実した議論を期待できる.
自身の研究テーマやタイミングに合わせて投稿します.ここに書かれていない論文集に投稿する可能性もあります.以下は全て和文の論文集ですが,今後は英文ジャーナルへの投稿をどんどん増やしていく方針です.
土木学会論文集(特集号 土木計画学):土木計画学研究発表会・春大会/秋大会で2年以内に発表した原稿を投稿できる.
都市計画論文集:日本都市計画学会の論文集.
注意! 年度により変更の可能性あり
歓迎会(4月):旧設計研に配属された進入学生の歓迎会を行います.
夏のOBOGゼミ(8月):旧設計研(久保田/菊池/小嶋/須ヶ間研)のOBOGを埼玉大学に招いて研究を披露します.夜は会議室で懇親会を行います.久保田先生直伝のつくねが名物です.若手OBOGもよく参加してくださります.気になる会社や業界があれば話を聞いてみるチャンスです.きっと親身に相談にのってくださると思います.
逢人会(9月):須ヶ間の出身母体である奥村研@東北大の拡大同窓会 兼 合同ゼミです.奥村研@東北大,塚井研@広島大,山口研@金沢大,須ヶ間研@埼玉大が集まり,現場視察や聴講の後,交流を深めます.研究発表も行います.他大学の学生と仲良くなる良い機会です.研究テーマが近いので,有用なヒントやアドバイスを期待できます.開催地は毎年全国を転々としています.広島→東京→福井→オンライン→オンライン→名古屋→広島→東京→浜松→次は仙台?
忘年会(12月):須ヶ間研では毎年この時期に忘年会を開いています.
冬のOBOGゼミ(1月):旧設計研(久保田/菊池/小嶋/須ヶ間研)のOBOGを埼玉大学に招いて研究進捗を披露します.卒論/修論発表のリハーサルという位置づけです.夜は会議室で懇親会を行います.おでんが伝統です.
お疲れ様会(2月):卒論/修論発表会が終わったタイミングでお疲れ様会を実施しています.
合同ゼミ(不定期):他大学の研究室との合同ゼミを不定期で実施しています.回により異なりますが,研究発表や議論,現場視察,ワークショップ,そのほか懇親会等を実施することが多いです.同じ分野で学ぶ学生と知り合う良い機会です.卒業後に顔を合わせることもあると思います.ぜひお友達になっておきましょう.
2023年9月@名古屋:奥村研@東北大 × 塚井研@広島大 × 山口研@金沢大 × 須ヶ間研@埼大
2024年9月@東京:奥村研@東北大 × 塚井研@広島大 × 山口研@金沢大 × 須ヶ間研@埼大
2024年9月@埼大:有賀研@千葉大 × 旧設計研@埼大
2025年9月@浜松:奥村研@東北大 × 塚井研@広島大 × 山口研@金沢大 × 須ヶ間研@埼大
2025年9月@沼津:森本研@早稲田大 × 出口研@東大 × 旧設計研@埼大
2025年11月@御代田:高山研@大阪産業大 × 森本研@信州大 × 須ヶ間研@埼大
※必ずしもこの通りに進める必要はありません.参考程度に.
4月:4年生ゼミ(基礎事項の習得,論文レビュー)
5月:4年生ゼミ(基礎事項の習得,論文レビュー)
6月:4年生ゼミ(基礎事項の習得,論文レビュー),そろそろ卒論研究を開始する
7月:卒論研究を進める(モデル構築等を進める)
8月:卒論研究を進める,OBOGゼミで進捗発表(研究や使用するモデルの概要を説明する)
9月:卒論研究を進める,逢人会で進捗発表(使用するモデルを説明し,できれば簡単な結果も示す)
10月:卒論研究を進める(何度もトライ&エラーを繰り返し,ブラッシュアップを進める)
11月:そろそろ卒論執筆を始める(この時点でもトライ&エラーは必要)
12月:執筆に本腰を入れる(この時点でも方針転換が発生する可能性はある)
1月:卒論執筆(頑張る),OBOGゼミで進捗発表(ほぼ完成! しているとよいが…)
2月:卒論提出,卒論発表(頑張る)
3月:卒論をブラッシュアップし春大会に予稿提出する
※必ずしもこの通りに進める必要はありません.参考程度に.
4月:都市のORスプリングセミナーで春大会に向けた発表練習を行う.卒論(春大会)のブラッシュアップを続ける.今後2年間を見据えた研究方針を検討する.
春大会に出さなかった場合は都市計画学会に出しても良い.ICAPPS(←国際会議)等に出すという選択肢もある.
5月:卒論(春大会)のブラッシュアップ版を土木学会論文集 特集号(←査読論文) に投稿する準備を進める.また並行して新たな研究方針に基づく研究を開始する(←秋大会投稿を目指す),
6月:春大会で研究発表する.フィードバックを踏まえて土木学会論文集 特集号 を仕上げて投稿する.秋大会に向けて引き続き研究を進める.
このあたりから就活を本格化させる学生は多い.以降,教員としては研究を進めてほしいが,多くの学生は就活に相当の時間を割くこととなる.学生の意向は最大限尊重したいが,研究はできる限り(細々とでもよいので)継続することをお勧めする.この時期に研究成果を蓄積しておかないと,修士2年になって焦ることとなる(かも).
7月:秋大会のアブストを投稿する.引き続き秋大会に向けて研究を進める.
8月:OBOGゼミで進捗発表(春大会 or 秋大会の内容,できれば秋大会の内容).
9月:逢人会で進捗発表(同上).
10月:秋大会の予稿提出.土木学会論文集 特集号の査読対応を行う.
11月:秋大会発表.フィードバックを活かしてブラッシュアップ開始.
12月:次の春大会に向けて研究方針を整え,研究を進める.
1月:研究を進める.
2月:研究を進める.
3月:春大会に予稿提出する.
※必ずしもこの通りに進める必要はありません.参考程度に.
4月:春大会に向けたブラッシュアップを進める.修論内容を再検討する.都市計画学会やその他の国際会議(ICAPPSなど)にも積極的に出す(4月〆切以外のものもある).
5月:これまでに春/秋大会で発表した研究成果のブラッシュアップ版を 土木学会論文集 特集号 向けに編集する.修論を見据えて研究を進める(秋大会投稿を目指す)
ぼちぼち就活が終わる.冬の間に研究が停滞していた学生は(いったんのんびりと旅行をしても良いが,その後は)速やかに研究に再着手することをおすすめする.
6月:春大会で発表する.土木学会論文集 特集号 に投稿する.修論(および秋大会)に向けた研究を進める.
7月:秋大会のアブストを投稿する.引き続き修論に向けて研究を進める.
8月:OBOGゼミで進捗発表(修論を見据えた内容)
9月:逢人会で進捗発表(同上)
10月:秋大会の予稿提出.土木学会論文集 特集号 の査読対応を行う.このあたりで,修論内容の8割が完了している(研究成果として明らかにされている)ことが望ましい.修論の目次も固まってくる.
11月:秋大会で発表する.修論内容における埋めるべき穴を埋める研究を進めている段階.執筆も始める.
12月:修論の執筆が本格化する 例の如くどんでん返しもあり得る
1月:修論執筆頑張る
2月:修論提出・修論発表
3月:春大会に出せるとGood(都市計画学会や秋大会も可)