人びと/People

名古屋大学理学研究科素粒子論研究室(E研)   (リンク)

スタッフ

酒井 忠勝   Sakai, Tadakatsu   (准教授)

場の量子論と弦理論に関する研究を行ってます。その中でも特に、一見全く異なるように見えるこの2つの理論が実は等価であると主張する、AdS/CFT対応の研究に取り組んできました。最近は、AdS/CFT対応をハドロン(クォークの束縛状態である中間子や核子などの粒子の総称)物理へ応用することにより、その物理を探っています。また、学部や大学院で学ぶ対称性の概念を拡張した一般化対称性を用いて、場の量子論や弦理論のより深い理解を目指しています。

重森 正樹   Shigemori, Masaki   (G30教授) 

弦理論・場の理論及びその関連分野で研究を行っています。特に弦理論の量子重力理論としての側面に興味を持っており、重力の量子的性質が顕著になる状況としてブラックホールの物理を最近の主な研究テーマとしています。ブラックホールはエントロピーを持つため、多くの微視的状態から成るはずです。私は、そのような微視的状態の物理を弦理論手法や概念(超重力理論、AdS/CFT対応、エキゾチックブレーンなど)を用いて理解する研究を行っています。個人ページへのリンク
I am working in string theory, field theory and related areas.  I am particularly interested in string theory as a quantum theory of gravity, and so my research is primarily focused on black hole physics, for which quantum gravity effects are crucial.  Because black holes have entropy, they must be made of many microstates.  My goal is to understand the physics of those microstates using string-theory methods and notions, such as supergravity, the AdS/CFT correspondence, and exotic branes.  (Link to my personal webpage)

大学院生

羽生田 典麻   Hanyuda, Temma   (D2)

ブラックホールの微視的状態に興味を持っています。微視的状態がどのような状態かを明らかにするために弦理論、量子情報を用いたいと考えています。最近ではQuantum Regge calculusという量子重力理論の候補となる格子模型もこの研究に応用したいと考えています。

森 聡一郎   Mori, Soichiro  (D2)

弦理論、場の量子論に関する研究を行なっています。特に重力理論に現れるワームホールと量子論に現れるエンタングルメントが等価であるというER=EPR予想があります。私はER=EPRの弦理論による理解、定式化をすることに興味を持っています。

根本 崚 Nemoto, Ryo   (D1)

私の最終的な目標は量子重力理論を完成させることです。現在はその足掛かりとして、量子重力的な効果が現れる物理的対象の一つであるブラックホールに興味を持っており、主に弦理論を使った解析を中心に行っています。また、最近では作用素環論を用いて量子重力理論へアプローチする方向性にも興味を持っています。(個人ページへのリンク)

渋谷  翔之  Shibuya, Shono   (D1)

矢野 一義   Yano, Kazuyoshi   (D1)

は現在、量子重力理論、特にホログラフィー原理に関する研究を行っています。具体的には、Holographic Complexityと呼ばれる対応に関して解析を行っています。また最近はSYK模型のような重力の具体的なホログラフィックな対応物の解析なども行ってみたいと考えています。

名古屋大学理学研究科重力・素粒子的宇宙論研究室(QG研)  (リンク)

大学院生

田嶋 大雅 Tajima, Hiromasa  (M2)
私は宇宙の幾何学(すなわち重力)の量子的な性質について探っており、量子重力に由来すると考えられる現象を調べています。そのため、重力の効果が極限的になるブラックホールや初期宇宙における加速膨張時空(ドジッター時空)を主な対象として研究を行っています。現在はドジッター時空について調べており、時空の膨張効果がどのように物質場に影響を与えているのかを弦理論に限らない様々な手法を用いて、明らかにしたいと考えています。(個人ページへのリンク)

■ 名古屋大学多元数理科学研究科  (リンク)

浜中 真志   Hamanaka, Masashi   (講師)

菅野 浩明   Kanno, Hiroaki   (教授)

■ 名古屋大学情報学研究科  (リンク)

渡邉 真隆   Watanabe, Masataka   (助教)

■ 豊田工業大学/Toyota Tech. Inst. 

黒木 経秀   Kuroki, Tsunehide   (教授)

■ その他の関連研究者

平野 真司   Hirano, Shinji   (中国 湖州大学  教授)

過去のメンバー/Past members

宮地 真路   Miyaji, Masamichi   (名大E研 YLC特任助教 (2022.4) 京大基研 助教 (2024.4))

杉下 宗太郎   Sugishita, Sotaro   (名大E研 YLC特任助教 (2021.4) → 京大基研 助教 (2022.12) → 京大理 助教 (2023.10))