参加者の皆様へのお願い
・講演中は講演者だけマイクオン、それ以外の方はオフにしてください。
・講演者は自分のPCでスライドを画面共有していただきます。
・質疑応答のときは、Zoomの[手を挙げる]機能を使って、座長に了解をもらってください。
・発言者は名乗ってから発言してください。
・ビデオは通信速度に影響がありそうの場合、原則オフとさせていただきます。
・両日とも遅くとも開始15分前からZoomのホスト(京都大学)を立ち上げておきますのでテストをして頂けます。
・講演時間は15分です(12分発表+3分で質疑と共有交代)、ショート講演は発表質疑ともで5分です。
発表者の皆様へのお願い
・ビデオは冒頭のあいさつ程度で済ませて極力オフにしてください。
・講演を終了されましたら、直ちに画面共有・ビデオを停止しミュートにしてください。
・集録原稿(当日の講演スライドも可)のご提出をお願いします。
・提出先は実行委員加藤賢一宛 keirumba@aria.ocn.ne.jp です。
・原稿提出(A4 4枚程度)の際の締めきりは3月末までです。
12:30 Zoom 接続可
13:00 山中実行委員長挨拶
事務局から案内
せいめい望遠鏡セッション(1)惑星状星雲・フレア星 座長 松本 桂
13:05 招待講演 (60分)
「せいめい望遠鏡で観た惑星状星雲の「3次元」スペクトル」
大塚雅昭(京大岡山天文台)
休憩 10分
14:15 講演①植田稔也「QP撮像面分光とは」
14:30 講演②前原裕之「せいめい望遠鏡/KOOLS-IFUとTESS, 小口径望遠鏡によるM型星フレアの測光分光同時観測」
14:45 講演③行方宏介「せいめい望遠鏡で探る太陽型星スーパーフレアに伴う質量噴出」
15:00 休憩 Zoomによる集合写真(1)
せいめい望遠鏡セッション(2)激変星・超新星 座長 野上大作
15:15 講演④川端美穂「せいめい望遠鏡における近傍銀河に現れたIa型超新星の分光観測」
15:30 講演⑤田口健太「せいめい望遠鏡による古典新星の分光観測」
15:45 講演⑥反保雄介「せいめい望遠鏡による矮新星アウトバーストの分光観測」
16:00 講演⑦磯貝桂介「矮新星V3101 Cygのアウトバースト後の連続分光観測」
16:15 休憩
激変星・分光器セッション 座長 本田敏志
16:30 講演⑧大島誠人「矮新星QZ Virの2020年スーパーアウトバーストにおける分光観測」
16:45 講演⑨佐藤文衛「せいめい系外惑星探索用高分散分光器GAOES-RV」
17:00 講演⑩池田圭吾「CARMENES近赤外データの再解析と視線速度測定精度の調査」
17:15 講演⑪海老塚昇「すばる望遠鏡および次世代大型望遠鏡用の新しい回折格子 V」
17:30 事務局から
9:00 zoom接続可
小型分光器・教育セッション 座長 新井 彰
9:30 講演⑫大島 修「ペルセウス座新星2020(V1112 Per)の分光測光同時連続観測」
9:45 講演⑬安藤和子「MWC 560の増光前後の可視分光観測」
10:00 講演⑭石田光宏「水素輝線等価幅とバルマー逓減率のモニタリングから探るBe星の円盤構造」
10:15 講演⑮山田隆文「本校における天文分野の課題研究事例」
10:30 講演⑯坂江隆志「マカリとエクセルによる簡便なスペクトルデータの処理について」
10:45 ショート講演① 岸本浩「波長が直接読める簡易分光器を用いたスペクトル観察実習の一考察」
休憩(25分)Zoomによる集合写真(2)
恒星・銀河セッション 座長 加藤賢一
11:15 講演⑰定金晃三「F-G 型主系列星の燐(P)組成」
11:30 講演⑱西村昌能「Non-LTE効果を利用したA・B型星の微視的乱流速度の決定」
11:45 講演⑲西山正吾「星の近赤外線スペクトルを用いた、強重力環境における物理法則の検証」
12:00 講演⑳吉原実祈「KバンドのLine Depth Ratioを用いた晩期型巨星の有効温度の決定」
12:15 講演㉑小倉和幸「準解析的銀河形成モデルν^2GCによるHα輝線銀河モデル」
12:30 事務局から
「せいめい望遠鏡で観た惑星状星雲の「3次元」スペクトル」 大塚雅昭(京大岡山天文台)
惑星状星雲とは、1-8太陽質量星の最終進化段階である天体のことで、白色矮星へと進化中の中心星と前駆星が漸近赤色巨星期に起こった質量放出により形成された星雲殻から成る。本講演では、京大せいめい望遠鏡と3次元ファイバ分光器KOOLS-IFUを使った惑星状星雲の星雲殻における物理量空間分布についての研究成果、解析上の苦労話や工夫点、将来展望などを交えて紹介いたします。
植田稔也「QP撮像面分光とは」
最高空間分解能での面分光には狭帯域フィルター撮像が王道だが、目標外輝線の混入は否めない。そのような画像から単独輝線画像を抽出するQP撮像面分光法を開発した。HSTのリング星雲データを用いその方法・効果をレビューする。
前原裕之「せいめい望遠鏡/KOOLS-IFUとTESS, 小口径望遠鏡によるM型星フレアの測光分光同時観測」
M 型フレア星の EV Lac, V388 Cas, YZ CMi, AD Leo, CR Draのフレアをせいめい望遠鏡による分光とTESS や小口径望遠鏡による測光で同時に観測した結果を報告する。
行方宏介「せいめい望遠鏡で探る太陽型星スーパーフレアに伴う質量噴出」
恒星フレアに伴う質量噴出は系外惑星環境に大きく影響を与えている可能性がある。我々は京大せいめい望遠鏡/なゆた望遠鏡を用い、若い太陽類似星EK Draのスーパーフレア/質量噴出現象の検出に成功した。
川端美穂「せいめい望遠鏡における近傍銀河に現れたIa型超新星の分光観測」
京都大学せいめい望遠鏡・広島大学かなた望遠鏡を用いて、近傍に現れた超新星の分光フォローアップを行ってきた。今回の発表では、いくつかのIa型超新星について研究成果の報告を行う。
田口健太「せいめい望遠鏡による古典新星の分光観測」
我々は、京都大学せいめい望遠鏡を用いて、新星 (候補) の報告直後の分光観測に取り組んでいる。本発表では、この取り組みと、新星 V1112 Per の発見 0.65 - 0.95 日後のスペクトルの変化を紹介する。
反保雄介「せいめい望遠鏡による矮新星アウトバーストの分光観測」
矮新星は,白色矮星と低質量星,降着円盤からなり,降着円盤の増光によるアウトバーストが観測される。せいめい望遠鏡を用いて観測を行った17の矮新星アウトバーストの同時測光分光観測の解析結果を報告する。
磯貝桂介「矮新星V3101 Cygのアウトバースト後の連続分光観測」
V3101 Cygは降着円盤の爆発現象「アウトバースト」を起こした後、何度も再増光を示した矮新星である。我々は3.8mせいめい望遠鏡を使い、アウトバースト終了後に連続分光観測を行った。Doppler tomographyと呼ばれる手法で輝線の時間変化を解析することで、連星系の構造を推定し、再増光を起こす円盤がどのような状態にあるか、観測的に迫ることに成功した。
大島誠人「矮新星QZ Virの2020年スーパーアウトバーストにおける分光観測」
SU UMa型矮新星として知られるQZ Virは2020年4月にスーパーアウトバーストを示した。これに伴い、西はりま天文台なゆた望遠鏡を用いて分光観測を行ったので得られた結果について報告する。
佐藤文衛「せいめい系外惑星探索用高分散分光器GAOES-RV」
我々は、せいめい望遠鏡にぐんま天文台1.5m望遠鏡の高分散分光器GAOESを移設して視線速度精密測定機能を追加し、系外惑星探索を行う計画を推進している。講演では本計画の進捗と今後の見通しを報告する。
池田圭吾「CARMENES近赤外データの再解析と視線速度測定精度の調査」
CARMENESは可視、近赤外領域を同時に観測できる分光器であるが、近赤外での視線速度測定精度は可視のものに劣る。本講演ではその原因の考察と、独自の解析手法による近赤外での視線速度測定精度の改善の取り組みを報告する。
海老塚昇「すばる望遠鏡および次世代大型望遠鏡用の新しい回折格子 V」
すばる望遠鏡MOIRCS用の新しい高分散グリズムや月極域探査計画(LUPEX)のAdvanced Lunar Imaging Spectrometer (ALIS)用のVolume binary grating等の開発状況について報告する。
大島 修「ペルセウス座新星2020(V1112 Per)の分光測光同時連続観測」
2020年11月下旬に発見された本新星は条件に恵まれた結果、世界中で測光と分光観測が24時間連続で何日も継続することができた。その解析からわかってきたことを報告する。(共同研究者:赤澤秀彦、藤井貢)
安藤和子「MWC 560の増光前後の可視分光観測」
MWC560はM型巨星と白色矮星の共生連星である。この天体の長期モニター観測の結果を報告する
石田光宏「水素輝線等価幅とバルマー逓減率のモニタリングから探るBe星の円盤構造」
Be星の等価幅やバルマー逓減率(D34)を1年半モニタリングした結果、D34に有意な変動があるものを確認した。この現象は、Be星の伴星が近星点を通過するときの潮汐で円盤がリング化すると仮定するとうまく説明できる。
山田隆文「本校における天文分野の課題研究事例」
本校で開講している学校設定科目「スーパー探究科学」では、毎年数名の生徒が天文分野の課題研究を行っている。本発表では、セイファート銀河の分光観測をテーマに研究を行った班を例に挙げ、その概要を紹介する。
坂江隆志「マカリとエクセルによる簡便なスペクトルデータの処理について」
BeSpecに代わるスペクトル線の解析ツールとして、マカリとエクセルによる、高次近似による波長付けとガウシアンフィットによる半値幅、サブピクセルまでの線中心位置の決定、等価幅の算出などについて報告する。
定金晃三「F-G 型主系列星の燐(P)組成」
太陽型恒星の燐(P)組成は最近アストロバイオロジーでも注目されている。50個ほどのF-G 型星の P 組成を求める解析を行ったので結果を報告する。
西村昌能「Non-LTE効果を利用したA・B型星の微視的乱流速度の決定」
前回はNe Iの吸収線にNLTE効果を用いたB3VのιHerの微視的乱流速度の決定について紹介した。今回は、最近公開されたSi IIのNLTE効果を用いて同星の微視的乱流速度を求めたところ、Si IIでもNe Iでの解析と同じ結果が得られたので、これについて報告する。
西山正吾「星の近赤外線スペクトルを用いた、強重力環境における物理法則の検証」
銀河系中心にある巨大ブラックホール(SMBH)近傍の星のスペクトルを観測し、SMBHの強い重力場におけるニュートン力学からのずれ(一般相対論効果)を検出した。また物理定数(微細構造定数)の普遍性の検証も試行した。
吉原実祈「KバンドのLine Depth Ratioを用いた晩期型巨星の有効温度の決定」
私たちは吸収線の深さの比(LDR)を用いて星の有効温度を導出するLDR法に着目し、近赤外線KバンドのLDRと星の有効温度とを比較した。その結果、複数の吸収線の比と、有効温度との間に良い相関があることを発見した。
小倉和幸「準解析的銀河形成モデルν^2GCによるHα輝線銀河モデル」
準解析的銀河形成モデルNew Numerical Galaxy Catalog (ν^2GC)を用いて、Hα輝線銀河のモデルを構築した。本講演では、このモデルの詳細や、モデルを用いてHα光度関数のfield-to-field variance (観測天域によるばらつき) を検証した結果などを紹介する。
岸本浩「波長が直接読める簡易分光器を用いたスペクトル観察実習の一考察」
高等学校地学基礎の実習として,波長を直接読むことができる簡易分光器「Projct STAR Spectrometer」を用いて,太陽・蛍光灯・Naランプのスペクトル観察を行なった。その結果について考察する。