フェスタルラボ(Festal Labo)は当サイトの著者である私、太田空良が主催し、展開している活動です。青森県内のねぶた・ねぷたと呼ばれる津軽の燈籠祭礼文化を後世に継承する一助となるべく、2020から開始しました。
基本的な活動はねぶた・ねぷたを愛する人たちがお互いの作品や思想を持ち合い、自由に交流します。また毎回ゲストとなる先生をお呼びして、より深い学びの場になるようにしています。合同展示会や合同制作なども計画しています。
ねぶた・ねぷたは青森県で夏に行われる祭礼行事であり、勇壮華麗な武者の人形や絵柄でもって人々に圧倒的な興奮と抒情をかき立てる、世界で唯一無二の祭りです。しかし、日本全国の伝統文化に共通するように、後継者問題はここにも存在し、観光化による課題もあります。また、この文の冒頭より「ねぶた・ねぷた」と表記しているように、地域によって呼び名に差もあれば、祭りの形態も異なります。しかし、すべて根源は同じであり、ねぶた・ねぷたと呼ばれるものが皆すべて手を取り合って文化の継承に努めなければ、いずれ青森県全体の祭り文化も危機に瀕すると私は考えます。伝統文化というものは決して一定の形であってはなりません。その時代に適応し、「生きた文化」であってはじめて継承されます。地域や流派、年代の垣根も越えて、お互いに刺激し合い、ねぶた・ねぷた文化を常に「生きた文化」として潤し続けるのが本活動の最大の目的です。
絵や作品の善し悪しだけを批評し合う活動ではありません。ねぶた・ねぷたの将来を見つめ、話し合う場です。開催の折には、どうぞぜひ覗いてみてください。
第三回「ねぶた・ねぷたディスカッション」の様子(2021/8・ゲスト:《ねぶた全集著者》工藤友哉先生、《津軽錦絵アート作家》仙安先生・青森市リンクモア平安閣市民ホール)
2020/10 第1回「ねぶた・ねぷたディスカッション」
2021/1 第2回「ねぶた・ねぷたディスカッション」ゲスト:工藤友哉先生
2021/8 第3回「ねぶた・ねぷたディスカッション」ゲスト:工藤友哉先生・仙安先生
《予定》
2022/8 第4回「合同展示会 ねふたボーダーレス」
公開開催「ねぶた・ねぷたディスカッション」(「青森ねぶたの既出・新規主題の変遷(太田空良)」・「わたしの最も好きなねぶた(ディスカッション)」・ゲストの講演、作品鑑賞・課題作品鑑賞他)