2019 7/26~28 @琵琶湖
2年ぶりに鳥人間コンテストに出場してまいりました!
今年の機体名は「鷲蓮 (しゅうれん)」
機体名「鷲蓮」の意味合いとしては、過去の機体が「鷲」の名を受けており、そこから「鷲」を受け継ぎました。「蓮」は2018年度の機体名になるはずであった機体名Lotus(蓮)から受け継ぎました。
この年に全ての想い、「習練」が「収斂」したというトリプルミーニングでもあります。
鷲蓮 Shu-Ren
全幅 25.4m
全長 6040mm
全高 1720mm
機体重量 34kg
全機重量 91kg
巡航速度 10.0m/s
この日はまだ期末試験期間でした。
それぞれテストが終わり次第洞窟に集合し、トラックに機体や荷物を詰め込みました。
トラックは業者さんにお願いしている形です。
部員はこの日の深夜に出発して夜通しで移動します。
テンション上がりますね!!!
早朝に琵琶湖に到着しました。朝の琵琶湖は静かでとてもきれいなところでした。
動ける時間になるまでのんびりした後、いよいよ準備を始めます。
テント設営、トラックから荷下ろし、機体組み立て、機体審査と進めていきます。
この日は非常に暑く、他チームでは熱中症が出るほどでした。
機体はいくつかのパーツに分けて運搬してきているため、現地で組み立てる必要があります。
特に翼接合部の表面のフィルム加工や、水平尾翼、垂直尾翼の正確な取り付けなど、作業量が非常に多く、忙しい一日でした。
カメラや計測装置などの取り付けを終えて、最後に運営さんから、設計通りの機体なのか、本当に安全に飛べる機体なのかを確かめる機体審査を受けます。
その後は、現地の方々に歓迎して頂くなどしてとても心が温まりました。
琵琶湖に沈む夕陽が本当にきれいでした。今でも私のデスクトップ背景です。
ホテルに向かい明日の本番に備えます。
一方で夜営組といって、夜通しで駐機場に泊まり機体を守る仕事もあり、先輩方がやってくださいました。
雨が降ったりもあり本当に大変だったようです。頭が下がります。
いよいよフライトの日。。しかし台風が見事に直撃してしまいました。
途中まで大会は決行されていたため、私たちも駐機場からプラットフォームまで機体を運んでいました。
しかしあまりに雨風が強くなってしまい、フライトは延期になります。
本当にひどい大雨と強風で、全身シャワーを浴びているような状態でした。
当然ですが飛行機は飛ぶようにできているため、前から風を受けると飛んでいこうとします。
うまく風をかわせる様に機体の向きを変えながら、飛んでいかないように翼を押さえながら、駐機場まで機体を戻しました。
ずっとびしょ濡れの状態でいたため体力が奪われ、体の震えが止まりませんでした。
私たち1年生は先にホテルに返してくれ、先輩方は、機体の分解、応急処置などをして下さっていたようです。
あの時はあまりに過酷で周りを見れていませんでしたが、なんて優しい先輩方だったんだ、、、、
応援で来て下さっていた学友会の方々も一緒にずぶ濡れになりながら笑顔で手伝って下っていて、今思い返してみると優しさしかない、、本当にありがたいです。。。。。心がいっぱいです。
機体は雨風を受け、猛ダメージを受けていました。
またパイロットが体調を崩してしまったこともあり、本当に明日飛ぶべきか、ホテルで話し合いました。
話し合いは終わらず先輩方のみで続けられ、最終的にパイロット本人が飛ぶと決意したそうです。
散々な一日でしたが、雨だからこその最高の景色がひとつ見れました。虹です。
いよいよフライト当日。待ちに待った瞬間です。
風はありましたが晴れていい天気でした。
翼が日光でダメージを受けないように、銀シートで覆いながらプラットフォームまで運んでいきます。
プラットフォームは水面から10mの高さがあり、急なスロープを機体を持ちながら登っていきます。
私たちの機体は翼幅が25mと非常に広く、翼の先を擦らないように運ぶのはとても大変でした。
プラットフォーム上では風の向きや強さを見ながら、ベストな飛ばすタイミングを決めなければいけません。
結果は8.84mに終わってしまいましたが、2年越しの悲願のフライトに挑戦することができてよかったです。
最後に機体を回収して分解して終わりになります。
出番を待っている間もたくさんの他チームさんのフライトが見れて非常に面白かったです。
このような形で2019年の鳥人間コンテストは終わりました。
台風の中、猛暑の中、応援に来て下さった方々、テレビの前で応援してくださった方々、本当にありがとうございました。
反省点をしっかり改善し、よりよい結果を目指して精進して参りますので、これからもよろしくお願いいたします。