シスター
ドロシー・スタング

シスタードロシー・スタングについて

シスター・ドロシー(73歳)は、アメリカ合衆国オハイオ州デイトンで9人兄弟の一人として生まれました。彼女が育ったのは、伝統的なカトリック家庭の農場でした。1948年にナミュール・ノートルダム修道女会に入り、1956年に終生誓願を立てました。1951年から1966年まで、イリノイ州やアリゾナ州の学校で教えました。1966年、修道会からブラジルに派遣され、マラナオ州コロアタで宣教を開始しました。

Sr. ドロシーは、農村労働者と農民の権利のために戦い、ブラジルの土地改革を擁護するカトリック教会の組織である委員会で活動していました。30年を越える宣教の中では、ブラジルの市民権も獲得し、小さきものと共に暮らしたのです。しかし、2005年2月12日、伐採業者や地主から地元農民への脅威について同国の人権担当者と面談した後、1週間もしないうちに死が訪れました。

殺害される以前、Sr. ドロシーは、アマゾン地域での活動が評価され、パラ州から「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれています。また、地元の農村労働者を支援する活動が評価され、ブラジル弁護士協会から「ヒューマニタリアン・オブ・ザ ・イヤー」賞を受賞しています。

Sr. ドロシーは、その死後、米国議会や米国内の多くの大学から、その人生と仕事に対して広く認められました。2008年には国連人権賞を受賞しました。彼女に関する書籍、映画、ドキュメンタリー、オペラが発表されています。また、バチカンから信仰のために命をささげた現代の殉教者として正式に認定されています。


参考:Sister Dorothy Stang, SNDdeN | Sister Dorothy (sndohio.org) SNDオハイオ管区HP