今まで沢山本を読みましたがその中でも特に人生でベスト3と思った本を紹介します
1位:「選択の科学」by シーナ・アイエンガー
僕は人生をよりよくするのはT字路でどちらの道を選ぶかにかかっていると思っています。よく「良い行いをすると良いことが起きる」と言われていますが、あれは迷信です。但しAを選ぶとAの結果が、Bを選ぶとBの結果が決まっていて、Aを選んだらBになったということはありません。この本は元々マーケティングのジャンルでちょっと分厚い本ですが、その仕組みが詳しく調査されています。
2位:「夢をかなえる脳」by 澤口俊之
結局、夢をかなえるには未来のゴール地点を設定しそれをずっと記憶している"未来記憶"が鍵となる。それを含めた4つの知能「未来志向性知能」「社会性知能」「流動性知能」「結晶性知能」。この本を知った当時、仕事での過剰なストレスで脳にダメージを被っていましたが、流動性知能を高めるピアノの再開や合気道で生活を立て直すことができた。これを若い頃に知っていたらもっと充実した人生を送れたかもしれない。
3位:「無痛」by 久坂部羊
ピン芸人のだいたひかるさんのトークライブに行った際、お勧めの本は何かと聞いて返ってきた答えがこの本。まず医師が書いた小説というのも興味深い。そもそも「無痛」とは物理的な痛みが分からない病気のことで殴られても傷つけられても何も感じないという人が実在する。痛みが分からないから当然他人の痛みも分からない。自分はこれまでそういう人に対してきっと分かってくれるだろうと多少は期待していたけれども、この本のお陰で割り切れた気がする。
番外編:「お菓子の時間」by 平野レミ
大学院で「消費者行動」というマーケティングのスピンオフみたいな授業があって、その最終テストにこの本を題材にしたら突然、教授からプレゼンを頼まれ見事Aを取れたんです。レミさんをある番組で知った経緯から実際に自分で「バナナパウンドケーキ」を作った話までを時系列で進めつつ、授業で学んだ「知覚」や「記憶」という枠組みに落とし込んでいくというアプローチで、マーケってストーリーなんだと実感。そしてレミさんの考える料理は別格。