偏波解消に着目した擬似観測による渦状銀河磁場構造の解明

講演者：田嶋 裕太

銀河磁場は銀河の進化や星形成などに影響を与える重要な物理量であるが、その起源や進化、大局構造など未解明な点が多い。しかし、観測量は視線に沿った積分値であるため磁場の3次元情報を直接得ることはできない。 そこで、我々はグローバル3次元磁気流体シミュレーション結果を用いた擬似観測により、放射場と物理量の空間分布の関係を調査した。 特に、メートル波帯で重要となる偏波解消効果に着目し、偏波モデルの検証や3次元磁場構造と偏波解消の関係について調査したので、その結果について報告する。