2017年度
2017年度
◎テキスト
中岡宏行: 圏論の技法 日本評論社
◎日時
水曜曜日4限(14:40〜16:10)
◎場所
理ー8(or セミナー室)
◎メンバー
3人 (春休み中は2人)
◎内容
代数幾何や複素幾何、代数トポロジ―の本 (例えば William S. Massey : A Basic Course in Algebraic Topology)を見ると、ホモロジー、コホモロジーの計算や定理の証明、定義に圏論的アイディアが散見しています。こうした背景から圏論の必要性を感じ、ゼミを発足しました。
ホモロジー代数的視点から、アーベル圏、完全圏、三角 圏、環の森田同値、導来同値について触れていて、面白い本でした。前提として群、環、体の基本ぐらいまで仮定されているようですが、個人的に三角圏の話題(6章)などは、ホモトピー論のアナロジーとみると結構イメージがしっかりしてくるように感じました。(mapping cone や homotopy limit など)
◎活動報告
結局一年掛けてじっくり本を読むことになりました。最後第七章では二重複体の一般化により、望みの圏同値を導く関手を得るという証明の流れでした。今までの知識の集大成として非常に興味深い物でした。環の導来同値を掘り下げると面白いかもしれません。