スポーツチャンバラとは、空気を入れたエアーソフト剣と呼ばれる道具を用いて戦うニュースポーツです。
スポーツチャンバラは1970年代、田邊哲人(タナベ テツンド)氏によって創始された、全く新しい形のスポーツ。元は小太刀護身道(コダチゴシンドウ)といい、手近なもので自らの身を守るための武術としてスタートしました。それが子供たちの間で行われていたチャンバラ遊びの要素を吸収し、体系化したものがスポーツチャンバラです。
現在では世界中にスポーツチャンバラの競技者がおり、その競技人口はゆうに10万人を超えるとのことです。
種目紹介
部内種目
使用する用具: 小太刀×1
スポチャンの始祖たる種目。全長60cmまでの剣で戦う。
「スポチャンは小太刀に始まり小太刀に終わる」という格言がある通り、全ての基本となる種目。
振りが軽いが間合いが近いので熾烈な接近戦になる。
パワーよりもスピードと敏捷性が求められる。
この種目が得意な部員:こだま、プリウス
使用する用具: 長剣×1
こちらもスポーツチャンバラでは基本となる種目。全長100cmまでの剣で戦う。
剣道の竹刀とサイズ感は似ているが、重量が軽い上に片手で保持して戦う。
小太刀よりも重量が重いため、よりパワーが求められる。
さらに、長さも小太刀よりも長いため振り遅れを考慮して攻撃する必要がある。
この種目が得意な部員: トロツキー、サウス、たいがー
部外種目 (ショート)
使用する用具: 小太刀×1、楯×1
片手に小太刀、もう片手に楯を持つ種目。(モンハンの片手剣)
守備力に長ける種目で、カウンターを取りやすい。
また小太刀のスピードで試合をするため堅守速攻が得意な人におすすめ。
楯の持ち方一つで戦術がいくらでも拡張しやすく、研究しやすい。
この種目が得意な部員: プリウス
使用する用具: 長剣×1
同じ長剣を使用するが、長剣両手では試合中絶対に両手を離してはならない。
剣道に近い種目であり、多数の剣道経験者が大会ではエントリーする。
竹刀よりも重量が軽い剣を両手で振るため、一発の威力が大きく、かつ互いが激しい打ち合いになることが多い。攻撃力に長ける選手におすすめ。
スピードとパワーを両立する分、守備力では引けをとることも。
この種目が得意な部員: トロツキー、たいがー
使用する用具: 短刀×1
全長45cmの短刀を使用する、スポチャンでは最も得物の長さが短い。
そのため、得物の長さに頼ることができず、身体能力がそのまま勝敗に直結しやすい。
有効部位は面と胴への突きと足への斬撃のみ。
敏捷性と正確な刺突が要求されるが、ハマる人は多い。
部外種目 (ロング)
使用する用具: 小太刀×1、長剣×1
長短2本の剣を用いて戦う種目。部外種目の中では初心者が始めやすい。
攻守のバランスが取れた種目で、部外種目の中では競技人口が多い方である。
長剣で攻め小太刀で守るのが基本だが、小太刀による打突も有効であるため、奇襲を狙うこともできる。
スピード、パワー、防御力を兼ね備えており、グランドチャンピオン戦では優勝候補の一角となりやすい。(2019年の世界大会では二刀がグランドチャンピオンを獲得した。)
使用する用具: 長剣×1、楯×1
長剣と楯の組み合わせで戦う。
こちらも攻守のバランスが取れているが、二刀とは異なりカウンターを中心とする選手が多い。
楯で上半身を、長剣で下半身を守ることができるため、構えの時点で全身をカバーできる。
楯小太刀よりもリーチは長いがその分スピードは落ちる。
楯長剣も同じくグランドチャンピオン候補になりやすい。
この種目が得意な部員: プリウス、サウス
使用する用具: 槍×1
全長2mの槍を用いる。有効範囲は短刀と同様、面と胴への突きと足への斬撃のみ。
スポーツチャンバラにおいて、得物の範囲は最長になるため、リーチを生かした戦いが得意。ただし、繰り突き(前側の手を離した突き)は前側の手から17cmまでに制限されている。
モーションが少ない正確な刺突を求められるが、長さと突きの速度で圧力をかけて戦える。
圧倒的なリーチゆえ、グランドチャンピオン戦では二刀・楯長剣と並んでグランドチャンピオン候補になることが多い。
使用する用具: 槍×1
全長2mの槍を用いるが、有効範囲は全身への斬撃と刺突となる。
長槍よりも絶対的なリーチは短いが、その分攻撃範囲が広いのが魅力。
また、操作の自由度が上がるため、長槍よりも防御力に長ける。
この種目が得意な部員: たいがー
使用する用具: 棒×1
長さは長槍・長巻と同じく2mだが、こちらは得物の両端に打突部位が付く。また、試合中は絶対に両手を離してはならない。
両端に打突部位があるため、長槍・長巻と比べて攻撃と防御の手数が多く、相手によって自分の戦術を柔軟に変化させながら戦うことができる。
ただし、試合中は常に小手が晒された状態になるため、それが弱点になる。
2mの得物をその中心で振り回すため、他の長物よりもパワーが要求される。
この種目が得意な部員: トロツキー
基本動作
スポーツチャンバラには、基本動作と呼ばれる型の試合がある。型は種目ごとに異なるが、試合は種目・性別にかかわらず一括で行う。
所定の号令があり、その号令に合わせて演武する。※突きのみの種目は打突両方の種目と号令が異なる。