体験運転の舞台にもなる高架線。昨年度の新幹線区画を改修し製作しています。一番の目玉はレイアウトの中心部ともいえる高架中央駅(仮称)。2面4線で入出庫線を備える大きな駅です。この駅は今年新たに発売されたTOMIXのC541-7.5を使用し一番外側の2線(1,4番線)を本線とし、内側の2線(2,3番線)を待避線兼入出区線としています。武蔵小金井などといったJRではよく見ることのできる配線です。この構造により入出庫線を単線とすることができ円滑な操作が可能となりました。
なお、この入出区線により接続される車両基地は地上本線との兼用となっています。
地上を走行する地上本線。全線複線で15両まで対応した巨大な有効長を備え、線路は約半分の区間がフレキシブルレールで整備され安定した走行が可能となっています。途中で山の中をトンネルで通過した後は高台にある住宅地と高架線の間を通るなど平坦ながらも風景の起伏にとんだ路線となっています。
メイン駅となる地上中央駅は高架線とは異なり内側2線(2,3番線)が本線となっており、外側2線(1,4番線)が待避線となっています。横には有効長が16両の電留線が4本備えてあり、これは本設の車両基地が12両までしか入線できないことを解決するために設けられたものです。
このほかにも東側には2面2線の駅があり、ローカル線側には廃線(3番線)があり、かつては折り返しが行われていた名残が残る駅となっています。現在は保存車が展示されています。
前述した高架線と地上本線の共用車両基地です。機関区、客車区、電車区、操車場、入出区線の5つによって構成されています。一か所にまとまった車両基地の規模としては歴代でも最大の規模を誇ります。
客車区と電車区はそれぞれ有効長が12両で客車区が4本、電車区が14本の線路がフレキシブルレールによって整備されています。本線と高架線を走行する車両は基本的にここから出区し入出区線を通り所定の路線へと向かいます。
客車を運行する際には併設する機関区から機関車を送り込み客車区内で連結し本線へと出します。また、客車ですと機関車の向きで進行方向が決まります。進行方向を変えたい場合は地上本線と並走して設置されている操車場へと持っていくことで機関車の位置を変え、進行方向を変えることができます。
なお、この操車場は地上⇔高架の直通列車を運転する際の連絡線としても使用しており、入出区線が単線であることからこの操車場で交換を行います。
ダイヤ運転の舞台となるローカル線。支線中央駅で地上本線と接続するほか、支線中央~支線東駅間に連絡線があり直通運転が可能となっています。また、支線東駅には支線の車両基地が併設されており、支線で使用する車両はここに入出区します。
支線の車両基地は6両の留置線が5本、3両対応の検修庫が2線、解体線と引き上げ線が1本ずつとコンパクトながらも機能的な設計となっています。今年度は引き上げ線を設置したことで、本線を支障せずに入換が可能となりより柔軟な運用が可能となりました。
ダイヤ運転時にはこの構内入換を程よく行うことですべての車両がまんべんなく走行するよう、運用掛の腕が光ります。
ローカル線は全区間でレイアウトの一番外側を走行する最も来場者から見える路線となっています。そのためジオラマも特に力を入れて製作を進めています。道路を挟み海辺を走る姿、山のふもとの無人駅、丘陵住宅地の下を縫うように走る線路、中央駅の大都会中など様々な表情の沿線風景をお楽しみください。