私たちは、ナノ空間と分子集合性の特徴を併せ持つ系として、分子集合カプセルに加え、“水素結合に基づく多孔質結晶性分子集合体(有機ゼオライト)”についても研究を行っています。有機ゼオライトは、様々なゲスト分子を高選択的に分子認識して包接でき、分子認識に基づく物質分離に加え、基質濃縮と活性部位の多点的協同効果に基づく固体触媒(ナノ反応場)や、結晶チャンネルを鋳型とする潜在機能性分子の配列配向制御などの可能性を秘めています。
☆成果
☆成果
相互作用部位の多点的放射状集積化と相互作用部位/母核部位間への直交因子の導入に基づく事前構成化と相互貫入阻止を分子設計指針として、ヘキサアリールベンゼン誘導体の多孔質2次元および3次元水素結合ネットワーク結晶の構築と高い分子認識能に成功しています。また、水素結合ネットワークの柔軟性に基づくゲスト包接-放出に関する動的性質を見出しました。
☆現在と今後の展開
☆現在と今後の展開
結晶チャンネルを鋳型とする潜在機能性分子の配列配向制御や薬物徐放システムを探求しています。