〜 異星いきもの図鑑 〜
No. 3
ボクトツと父
ある星に「ボクネンジン」と呼ばれる罪人が
流刑となった
心優しい彼はその星で
子孫「ボクトツ」たちとささやかに暮らした
ボクトツたちは父の背を追いかけ、肩に乗り
幸せな日々を過ごした
父は姿を消した
ボクトツたちは辛く冷たい風の中に
父の背中の温もりを思う
父の好きだった「黄色い花」を集め
無事を祈り続ける
「シジマ」となった父が
彼らの元へ帰ることはない
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