企画シンポジウム①

◆趣 旨   

様々な環境問題の根幹には、人間中心主義の自然観があります。環境問題の解決には、生命中心主義の自然観も必要になります。地球上の自然資源は、地球上に生息する全ての動植物(生命)が、共有しているものだと、改めて認識する必要があるというこです。さて、森(自然)の中で、様々な生命と触れ合う経験をしている子どもたちは、どんな自然観を育んでいるのでしょう?特に、今回のシンポジウムでは、2歳児対象の森のようちえんの実践を取り上げ、子どもたちや保護者に育まれる自然観について、ゲストやフロアーとのディスカッションを交えながら考察を深めていきたいと思います。

◆日 時  

令和5年11月12日(日) 13:15~15:15 (大会3日目)

◆場 所 

「北海道文教大学」821教室(JR恵庭駅より徒歩8分) ※オンライン配信有
[住所]北海道恵庭市黄金中央5丁目196-1)

内 容 

  1.事例発表

北海道札幌市「トコトコくらぶ

山田 智子氏NPO法人子育て応援かざぐるま代表理事)

幼稚園教諭6年、地域での2人の子育てに8年どっぷり浸かった後、1993年かざぐるま入会。幼稚園時代も子育て時代も毎日外遊びが日課で、ヨチヨチ歩きの長男との散歩を通して幼い子どもの探索行動に大人がじっくりつき合うことの意義と楽しさに気づく。かざぐるまでは乳幼児親子向けの自然活動を様々に行ってきたが、現代の子どもたちがアスファルトとコンクリートの上のみで育っていることに危惧を抱き、子どもを自然の中に返したい、子どもが子どもとして豊かに育つ時間を応援したいとの思いで、2010年より札幌市中央区円山で2歳児の森のようちえん「トコトコくらぶ」を開催する。


  長野県飯田市「飯田短期大学わいわいひろば

宮内 愛氏(飯田短期大学わいわいひろば主任保育士)※オンライン登壇

飯田女子短期大学(現飯田短期大学)幼児教育学科卒業。公立保育園にて12年勤務。自身も自然体験が好きで、自然豊かな信州の小規模園で子どもたちと野山をかけまわり地域探訪をしながら過ごす。2010年から母校の地域子育て支援拠点「わいわいひろば」立ち上げより子育てアドバイザーとして勤務する。建物内での遊びが多い0〜2歳児親子に、少しでも戸外に出て楽しく自然を感じる体験をと願いきっかけ作りを行っている。


東京都「一般社団法人遊心

峯岸 由美子氏(一般社団法人遊心代表理事)※オンライン登壇

1992年環境教育プログラム「ネイチャーゲーム(Sharing Nature with Children)」に出会い、自然体験活動、自然学校運営・指導者養成事業に携わる。Nature Awareness 、乳幼児・家庭教育・動物行動観察をベースに遊心メソッドを開発し、2010年一般社団法人遊心を設立する。生活につながる身近な自然の中で、子どもと家族がしなやかに自律し、自然や人を愛しいと思う心豊かな人材を育てることを目的に活動を展開している。年間約2500名の都市部の0歳からの親子を対象に自然体験を実施、近年はリ・ジェネラティブ・オーガニック農法や、体験と対話の場=寺子屋活動も行っている。


  2ディスカッション

「森で育まれる子どもや保護者の自然観」

〈登壇者〉

山田 智子氏(NPO法人子育て応援かざぐるま 代表理事)

宮内 愛氏(飯田短期大学わいわいひろば 主任保育士)※オンライン登壇

峯岸 由美子氏(一般社団法人遊心 代表理事)※オンライン登壇

〈進行〉

田中 住幸(札幌大谷大学短期大学部 准教授・日本自然保育学会 理事)       

中本 貴規(飯田短期大学 助教)※オンライン登壇


企 画 

田中 住幸(札幌大谷大学短期大学部 准教授・日本自然保育学会 理事)              

中本 貴規(飯田短期大学 助教)

参加費 

◆申 込 

日本自然保育学会第8回研究大会」の「申込フォーム」から、11月12日(日)を含む枠組みでお申込み頂き、当日ご来場ください。