第二十六號

特集「港」 2010年3月


◇作品解説


表紙には、不定形な6つの塊が描かれています。黒く塗られているためか、それらには一定の重量感があるようにも感じられます。「港」という本號のテーマから、船を係留する杭や、大きな碇のようなものも連想できますが、真意は定かではありません。またそのフォルムは、山口が1960年代に制作した「光の彫刻」シリーズの同名のインスタレーション作品*にも類似しています。



*『港 No.2』(1967,愛知県美術館蔵),「紫明」第48號の表紙に掲載