二十七

特集「舞・踊」 2010年10月


表紙の言葉


日本の舞う人は 身をよじり足は床を滑るように動き

手は扇を支え 三味線の音の中で鳥になる。



◇作品解説


かつて山口は、舞踏家の花柳寿々紫と交流を持ち、パフォーマンス作品で共演するなどしていました。日本で伝統的な日本舞踊を学んだ花柳は1960年代初めにアメリカに渡り、前衛舞踏家として国際的に活躍しました。ここで描かれているのは、優雅に舞う花柳の姿に違いありません。なお花柳は、奇しくも本號が発刊された2010年10月に他界しています。