第二

特集「陶」 1998年3月


表紙について


 第二號の表紙は創刊號に続く三十七年前のドローイングです。これもローマで退屈しのぎに描いたシリーズの一枚。真中あたりに不意に怖い顔が現われました。雨の様に霧が降る中にいる人の気配。



◇作品解説


創刊號にひき続いて、旅先のローマで描いたドローイングが選ばれました。ここに描かれている顔は、山口が病気療養後に制作した『三陸レクイエム』シリーズの人物像に似た雰囲気を持っています。最晩年に、若かりし頃の自分自身を見つめ直しながら、新しいアイデアを膨らませていったのかもしれません。