各テーマへの想い

~暮らしと文化~

世界各地のその土地の風土や歴史、日々の生活の中で工夫され、

紡がれてきた物語を知り、その"暮らしと文化"に触れるのが好き。


グローバル化が加速し、都会ではどこも同じような

ブランド品の店が溢れる街中。

安い工業製品やチェーン店が広がり

老舗がどんどんお店を畳みシャッター街となる地域の商店街。

そんな現状に少し寂しさを感じる。


その土地ならではの風やにおい、暮らしや文化の

リアルな"何か"は訪ねてみなければわからない。


そんな、地域の"暮らしと文化"をとことん味わい尽くす旅。

【手仕事】

世界各地でその土地の暮らしの工夫や知恵、文化の物語が詰まった手仕事に触れる。

森の湖畔で、とびきりキュートなおばあちゃんが作る白樺細工。

山の奥、自分たちで切り開いた田んぼに囲まれて刺繍をする人々。

砂漠の中で、目一杯の太陽と大地の明るいエネルギーをまとった布。

どんな生活の中で、どんな人が作り、どんな風に使われているのか。

ホームステイや工房巡り、作家さんのもとを訪ね歩き、大切なものを紡いでいきたい。


世界各地の手仕事は、刺繍やかご、染色に陶器、

布に木工に革細工、手漉き和紙など共通したものも多い。

実際にその土地に訪ねることで、その土地ならではの物語を知り、

世界一周というさまざまなな土地を横断しながら紐解くことで、

俯瞰してみえてくるそれぞれの個性、良さを見つけ出せたら。


【食文化とお酒】

様々な食やお酒の’味や種類’ではなく、’日常生活との関り’を知り、楽しみ方を知る。

旅先でのお店選びの基準は‘地のもの’が食べられ‘地元の人’が集まりそうなところ。

地のものを使った料理と地酒を飲むことが、1番その土地の良さと個性を感じることができる。

そして‘地元の酒場’では、必ずと言って良いほど、常連さんたちが‘交流’をしている。

間違いなく酒場は交流を加速させる。


長い間、大切にされてきた美味しさを味わいながら、

カウンターの常連さんにおすすめのお酒、ごはん、明日はどうしようかと尋ねれば

ネットでは見つけられないおもしろさが待っている。

世界ではどんなふうな酒場交流があるのか、お酒がどんなふうに日常を彩っているのかを知り、

画面の中だけでは無いアナログな交流の、予測不能な面白さを味わいたい。


【囲碁】

世界ではどんな人々がどのように囲碁を通じたコミュニケーションを楽しんでいるかを体感する。

囲碁は木の盤と、無地の黒石・白石だけを使ったシンプルなゲーム。

年齢も、性別も、国籍も関係無しにどんな人とでも勝負をすることができる。

そして言葉を交わさなくても人となりが見えてくるため、‘手談’とも呼ばれる。


はじめて出場した世界学生ペア碁大会では、それまでの’囲碁のイメージ’がひっくり返った。

調べてみると約80各国に囲碁協会があり、海外ではむしろ若者世代に

ボードゲームの一つとして楽しまれていることを知った。

世界では海水浴やキャンプをしながら囲碁を打ったり

森の中で行われる大会もあるという。

今ある’囲碁’のイメージにとらわれない、世界各地の’囲碁交流の場’を

覗いて、知って、体験していきたい。