士月会

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士月会とは

居合道の修練を通じて人生を豊かなものにしていくことを目的にした居合道の会です。

京都府剣道連盟に所属し、古流は故岩田憲一範士の無雙直傳英信流を稽古しています。

設立は2020年9月1日で、まだまだ、若い組織です。居合に興味がある方なら、極めたいと思う方から、健康の為と言う方まで幅広く入会をお待ちしております。


名前の由来

〈士月〉とは岩田の号であり、ご家族にお許しを頂き名乗らせて頂いております。

士月会の活動の様子

居合道とは

居合道の基本

居合道とは、刀を使った技術の錬磨を通じての人格形成であり、その過程で同志の縁を得て人生を豊かにするものです。


居合は戦国時代末期を起源とする刀法で現代まで脈々と伝えられて来た日本の伝統文化でもあります。

一人で行う形稽古が主になりますが、木刀を使い、二人で行う組太刀もあります。

居合術と呼んだ時期もありますが、現代では、刀で切り合うことはありませんので、刀法を通じた人間形成の道と捉え、居合道と呼ばれています。

居合の魅力

人間形成と書くと大げさになってしまいますが、一人で技を抜く稽古がほとんどですから、自分に甘く、いい加減な人は上達しません。


体力が無く、不器用な人でも、自分に真面目、自分自身に向き合える人なら確実に上達します。


そう言う人は稽古の数だけ心が磨かれてゆき、演武を見た人に感動を伝えられるようになります。

現代の居合道

元々は他人に見せるものではない、とされた居合ですが、現代では試合や演武の大会が多く行われています。


当会では、見聞、交友関係を広めることで成長の一助とする為に大会には積極的に参加します。しかし、大会参加は手段であって目的ではありません。

居合の試合は2名(3名の場合もあり)が同時に演武し、奇数名の審判が良いと判断した方に旗を上げることで勝敗を決します。体操やフィギアスケートのように細かく採点するのではなく、審判の主観による相対比較である上、切り合う訳ではないので、どうしても格好よく見栄えの良い方が勝ってしまい、いつの間にかそれが本当であるかのようになってしまっているのが現代居合の問題です。


※1

演武ではなく演舞と言いたくなる居合が増えてきていると思います。試合で勝つから正しいのではありません。

※1 試合を行わない団体には当てはまらないかもしれません。

万事、新しいことを始めるには勇気が必要だと思いますが、

気軽にこちらからお問い合わせ下さい。


見学、体験稽古も随時受け付けております。

疑問や不安もあるかと思いますが、納得行くまでお聞きになってください。

もし、士月会は無理かな、と思っても居合をやってみたい、と言う方には他の道場を紹介します。

士月会の居合道

士月会では、古流は無雙直傳英信流、併せて全日本剣道連盟居合(全剣連居合と略すことが多いです)を稽古します。

古流には多くの流派があり、全剣連居合と区別する為に総称として古流と呼ばれています。


現在、古流の人口では神伝流が最も多いのですが、その元は無雙直傳英信流です。

無雙直傳英信流

会長の岡嶋が岩田憲一先生に学んだ英信流を稽古します。

その特徴は、丹田を中心に身体を精一杯遣うこと。

居合の形、動作には必ず目的があり、それを成す為の理屈がありますから、士月会ではそこを学ぶことに主眼をおいています。

ここを理解できれば、身体の遣い方と刀法の関連が解るようになり、競技的な勝ち負けなどが気にならない世界が広がり、居合を修行することの面白さを感じられるようになります。

更に進むと、動きの元が自分自身にあることを知ります。そうなると、心の有り様が大事であると気付くのですがそこからが難しく、生涯をかけて答えを探すことになります。 

それは、居合を通じた自分探しの道でもあります。


岩田先生の師である山本宅治範士はよく、こう仰っていたそうです。

居合(武道)は自分を良くする為にやるのです

全日本剣道連盟居合

全剣連居合は昭和43年に制定されたものですから古流ではありません。しかし、士月会では、その内容は古流の中の一部分と捉えています。

全剣連居合は、当時、剣道が刀の概念から外れそうな状況を危惧した全剣連が〈剣道人なら刀法について、この程度のことは知っておくべき〉という意味合いで作成したものです。

つまり、居合、刀法を知らない人が理解し易いように想定やパターンを限定したものなのです。

この場合に、古流の様な幅の広い想定にしてしまうと、学ぶ側は戸惑うでしょう。だから想定や動作を限定し、動作を細かく解説しているにすぎません。

上部だけを見て「居合ではない」と批判する人もいるようですが、研究すれば、刀法から外れていないどころか、初心者に理解し易い内容であることが判ります。


例えば、切り下ろす為に振りかぶった刀の切先が下がってはいけない、と言うのは、間をおくことなく切る、と言う想定だから下がっている間がない、と言う意味だと思います。

古流の場合の想定は様々で幅広く、どんな状況でも、また、敵のどんな変化にも対応出来るように組み立てられているから、振りかぶった切先は下がっていたり、あるいは極論、どのようになっていても構わないのです。状況の変化に対応できればよいのです。


刀法を公式だとすると、問題を解く時の公式の使い方の1例だけを詳しく説明しているのが全剣連居合、1例だけでなく応用まで説明しているのが古流です。

従って、古流をしっかり学び、理解した人ならば、幅が異なるものを比べたりはしないでしょうし、想定や動作を限定している全剣連居合は居合と言う幅の中の1つのパターンとして考えることができると思います。

逆に言うと古流が身に付いた人にとっては、1つのパターンくらいはやれて当然だと思います。

岩田先生の居合道

士月会の古流は無雙直傳英信流です。会長の岡嶋は、平成2年5月に岩田先生に入門しました。

先生は永く研究されていた第17代大江正路先生の居合のまとめに入られていた頃で、稽古の折に「大江先生を研究すればする程、こうならざるを得んのじゃ」と仰ってました。それは身体の使い方であり、技では特に受流、浮雲に現れていました。


岩田先生は、大江先生門下の山本宅治先生、福井春政先生、森繁樹先生に師事されましたが、更に、大江先生に習ったことがある先生方を訪ね、英信流の元を辿れる限り辿って研究を重ねられました。

しかし、穂岐山波雄先生、中西岩樹先生には教えを乞うことが叶わず、西川倍水先生に至っては「善通寺の大会で初めてお目にかかり、演武を楽しみにしていたら、大会中に倒れてお亡くなりになったのは残念だった」と仰っていました。

岩田先生は、文献はもとより、大江先生に直に習った方々を通して〈大江先生はどうだったか〉を研究され、ついには居合の根本に到達されたのだと思います。

 

毎年5月の京都大会、岩田先生の演武順がくると、正面から拝見しようとする観衆が狭い武徳殿の中を大移動したのを憶えています。

大江先生を研究することでおまとめになられた居合の原理、それを体現される技術を兼ね備えた先生は唯一無ニの存在でありました。


稽古日時


毎週

水曜19:00~21:00 土曜10:00~12:00


稽古場所


東山いきいき市民活動センター


上記以外にも、京都府剣道連盟の夜間稽古にも参加できます。


場所

京都市武道センター


参加費

1回 200円


日時

火曜、木曜、金曜

18:30~20:15


やる気(+時間とお金)があれば、火曜〜土曜まで週5回の稽古も可能です。

万事、新しいことを始めるには勇気が必要だと思いますが、

気軽にこちらからお問い合わせ下さい。


見学、体験稽古も随時受け付けております。

疑問や不安もあるかと思いますが、納得行くまでお聞きになってください。

もし、士月会は無理かな、と思っても居合をやってみたい、と言う方には他の道場を紹介します。