第40回滋賀県理学療法学術集会開催にあたって
学会長 段上 靖治
(医療法人 芙蓉会 南草津病院 リハビリテーション部)
この度、ピアザ淡海にて第40回滋賀県理学療法学術集会を開催させていただくことになりました。
昨今、エビデンスの重要性が強く言われており、根拠に基づいた理学療法の実践が求められています。しかしながら、我々理学療法士が現場で仕事を行う際には、目の前の対象者の抱えている問題を解決する必要があります。従来、一人一人個別性がある中でオーダーメイドとして理学療法を実施していたものが、エビデンスの捉え方によって、思考過程が変化していると感じています。そのような背景のもとに、今年の学術集会は、『原点回帰 〜臨床から学ぶこと〜 』をテーマとしました。学術集会を通し、エビデンスの重要性は十分に理解した上で、臨床場面で対象者とどう向き合っていくか、臨床経験の中で何を学ぶのかを再度考える時間になればと思っております。
今回の教育演題では、中枢神経分野、運動器分野の各方面からエビデンスに基づき臨床を実践されている先生にご講演いただきます。その中で普段実践している理学療法がいかに根拠に基づき、どのように対象者と向き合うのかを一緒に確認できる時間になればと考えております。
市民公開講座では、現役世代に焦点を当て、今働いている人が少しでもその人らしく働き続けられるように、自分らしさに向き合いながら、社会課題や地域課題解決に取り組んでおられる先生をお招きし、ご講演を頂きます。
また、昨年に続き、多くの会員に学術集会を楽しんでもらうために、県士会活動として活躍してくださっている部会とも連携を取り、会員の皆様に部会活動の紹介や体験などをしてもらうブースを準備しております。
会員の皆様により有益なものになるよう様々な企画をしておりますので、是非ともご参加よろしくお願いいたします。