日本のデザイナーと作品
佐藤可士和(さとうかしわ)は、1965年、東京生まれのクリエイティブディレクター/アートディレクター。多摩美術大学グラフィックデザイン科を卒業したのち、大手広告代理店・博報堂での仕事を経て2000年にはSAMURAIという自身のスタジオを設立しました。デザインコンサルティングやブランド展開の戦略、空間設計など、デザインそのものをトータルでプロデュースしています。手がけた仕事はSMAPのアートワークからNTTドコモの携帯電話のデザインなど、誰もが知る有名なものばかりで、毎日デザイン賞、朝日広告賞など受賞歴も多数。FFレイアウトのボンネットタイプのミニバンのさきがけとなった、ホンダのステップワゴン。一斉を風靡したこのCMは佐藤可士和により生み出され、心地良い音楽と軽快な映像でお茶の間に新たなファミリーカーの登場を印象付けました。
原研哉(はらけんや)は、1958年、岡山県岡山市生まれのグラフィックデザイナー。1983年に武蔵野美術大学の大学院を修了し、日本デザインセンターという大手デザイン会社に入社、現在は代表を務めています。広告デザインやアートディレクションなどを手がけ、日本的なモダンな感性が原研哉の特徴です。1998年に開かれた長野五輪では、開会式や閉会式の催しをプロデュースしたことでも有名です。今や国際的な雑貨ブランドに成長した無印良品のビジュアルイメージ(VI)は、原研哉の手によるものです。シンプルで機能的かつおしゃれな生活雑貨としての印象作りに成功しています。
グランジの創始者とも言われるDavid Carsonは、ユニークで型破りなやり方でデザイン業界を席巻し、革命を起こしました。胸を打ち、震えるような、少し歪んでいて時には読みやすさを考慮していないようなレイアウトのデザインは、今も世界中のデザイナーにインスピレーションを与えています。