審判基本事項

塁審の立ち位置と構え方(4人制)
※審判間の動きの連携については『審判メカニクスハンドブック(第6版)』を参照のこと。

全塁審共通
①プレイ中はボールから目を離さない。
②いずれかの塁に走者がいる場合は、投球ごとにハンズオンニーズの姿勢をとる(下記参照)。
③ボールは追う、外野手を抜けたボールは追い切る。
④原則ベースを基点に、ボール/走者/ベースを視界前方に置く。

1塁塁審(🔰初心者向き🔰)

a) 全塁走者なし:1塁後方5mのファウルラインの外側に立つ。ボール一つ分空けてラインに沿って右足を置き、打者に正対する。スタンディングの姿勢をとり、投手が投球動作に入ったら前傾しプレイに備える。

b) 走者1塁あり:a)の位置より前進し、1塁後方3mのファウルラインの外側で投手に正対する。投手がオンザラバーまたは球審がプレイをかけたら、ハンズオンニーズの姿勢をとりプレイに備える。

c) 走者1塁なし/他の塁あり:a)の位置で投手に正対する。投手がオンザラバーまたは球審がプレイをかけたら、ハンズオンニーズの姿勢をとりプレイに備える。

※注意) 2塁塁審が内野に位置したとき、センター中央に飛んだ打球は1塁塁審が追う。

2塁塁審

a) 全塁走者なし:1-2塁延長線の後方7mの外野に位置し、打者に正対する。スタンディングの姿勢をとり、投手が投球動作に入ったら前傾しプレイに備える。

b) 走者3塁のみ:遊撃手の後方の位置で打者に正対する。投手がオンザラバーまたは球審がプレイをかけたら、ハンズオンニーズの姿勢をとりプレイに備える(※1塁塁審がゴーアウトしたら1塁をカバーする)。

c) b)以外の走者あり:2塁から1塁方向に5m、内野方向に1mの位置で打者に正対する。投手がオンザラバーまたは球審がプレイをかけたら、ハンズオンニーズの姿勢をとりプレイに備える(※内野に位置したら外野へは出ず1塁または3塁塁審がゴーアウトした際その塁をカバーする。外野への打球はジャッジしない)。

d) 例外:満塁で内野手が前進守備をした場合は、b)と同じ場所に移動しても良い。その場合その旨を他の審判にサインで伝える。

3塁塁審

a) 全塁走者なし:3塁後方5mのファウルラインの外側に立つ。ボール一つ分空けてラインに沿って左足を置き、打者に正対する。スタンディングの姿勢をとり、投手が投球動作に入ったら前傾しプレイに備える。

b) 走者1塁のみ:a)の位置で投手に正対する。投手がオンザラバーまたは球審がプレイをかけたら、ハンズオンニーズの姿勢をとりプレイに備える。

c) 走者2塁あり/3塁なし:a)の位置より前進し、3塁後方3mのファウルラインの外側に立ち、投手に正対する。投手がオンザラバーまたは球審がプレイをかけたら、ハンズオンニーズの姿勢をとりプレイに備える。

d) 走者3塁あり:3塁後方3mでファウルラインをまたぎ、投手に正対する。投手がオンザラバーまたは球審がプレイをかけたら、ハンズオンニーズの姿勢をとりプレイに備える。

その他もろもろ

集合時間は特段の指示がない場合は第一試合予定開始時刻の1時間前。

②服装は水色の連盟シャツ、SGBLの審判帽グレーのズボン、黒のベルト、黒の靴、黒/紺/グレーの靴下、腕時計は外す、長袖のアンダーシャツを着る場合は黒/紺、手袋をする場合は黒/紺、サングラスはしても良いが帽子のつばの上に載せるのは禁止。

③インジケーターは左手に持つ。ブラシをベルトに付ける。

④用具チェック(異常があったらベンチから外しスタンドに預ける)
ヘルメット:JSBBのマークが入っていること、ひび割れ/欠け/折れがないこと、内側のウレタンに欠損がないこと。
バット:JSBBのマークが入っていること、凹みがないこと、グリップのテープが両端ともきちんと巻かれていること。ほつれていた場合は、その部分を切ってもらうか上から巻き直してもらうこと。
キャッチャー:JSBBのマークが入っているマスク/ヘルメット/プロテクター/レガースを使用していること。ファウルカップを着用していることを口頭で確認する(高学年必須/低学年推奨)。サブキャッチャーについても同様。

⑤球審がボールカウントをコールしたら自身のインジケーターと同じであることを確認し、両手をグーにして身体の前で上下に二度たたき了解のサインを送る。

⑥牽制球のとき、野手が走者にタグ行為をした場合のみセーフ/アウトのコールをする。

⑦攻守交代時、守備につく側の塁審はベンチの前に立ち、選手が早くグラウンドに出ることを促す。キャッチャーの準備ができていない場合はその場に留まりキャッチャーがベンチから出るまで待つ。攻撃する側の塁審は必要に応じてマウンド横に立ち、投球練習のカウントで球審を補助する。

⑧1塁塁審はヒットバイピッチ(死球)で出塁があった際、1塁到達後に選手の状態を確認し、必要に応じて1塁コーチによるコールドスプレーをさせる。問題なくプレイが再開できるようであれば、その旨をサインで球審に伝える。

⑨審判から何か注意をする場合、監督または当該選手に対してのみ行う。コーチやベンチスタッフには話し掛けない。観客のマナーについても監督に注意する。