閉合トラバースの内側の面積を求める方法として倍横距法と座標法の2種類あります。
①倍横距法
下図に示すように閉合トラバースの面積は三角形や台形を足し引きすれば求めることができます。
それぞれの面積は調整緯距を使えば求めることができるのですが、さらに、上式を式変形していきます。まずは、両辺を2倍します。ちなみに、2つの合経距の和を倍横距といいます。
このとき、Mは倍横距 [m] です。
これらの式を足し引きし、倍面積が求められる式を一般化していきます。
倍面積は調整緯距に倍横距を掛ければ求めることができます。また、倍横距も簡単に求められるようにしていきます。
②座標法
座標法は調整緯距と調整経距を使わずに、合緯距と合経距から面積を求める方法です。式にすると次のようになります。
式を見ると計算がややこしそうに見えますが、下表のやり方をすれば簡単に倍面積を求めることができます。
では、例題を1問解いていきます。
例題1:下表の結果から、倍横距法および座標法を用いて閉合トラバースの面積を求めよ
まずは、倍横距法を使って閉合トラバースの面積を求めていきます。今回の計算は四則演算なので結果のみを表にまとめておきます。
よって、閉合トラバースの面積は次のようになります。
同様に、座標法を使って閉合トラバースの面積を求めていきます。
では、閉合トラバースの面積を求めていきます。
まとめとして、閉合トラバースの面積を求める方法として倍横距法と座標法の2種類があります。倍横距法は調整緯距と調整経距を用いて面積を求めていきます。一方、座標法は合緯距と合経距を用いて面積を求めていきます。