地球誕生後、岩石で覆われていた地球表面は長い年月の自然作用によって土になり、土は堆積を重ねて固結化し岩石になります。このように非常に長い時間でみれば岩石と土は循環しています。
岩石は堆積岩、火成岩、変成岩の3種類に大別されます。堆積岩はある岩石が風化→侵食→運搬→堆積→固結して生じた岩石、火成岩は地球内部のマグマが上昇→冷却→固結して生じた岩石、変成岩は堆積岩や火成岩が高温高圧によって組織が変化した岩石です。代表的なものとしては次の岩石が挙げられます。
岩石が自然作用によって破壊されて行く現象を風化といい、岩石の間隙水が凍結・融解を繰り返す物理的要因、酸化・還元や加水分解などの化学的要因、植物などによって分解される生物的要因の3種類あります。このようにして土が生成されていき、そのままの位置に堆積している土を残積土、運搬され堆積した土を堆積土(運積土)といいます。
また、日本には地域特有の土も存在しており、その土地の風土形成に大きく関わっています。構造物を建設する前の地盤調査や土質試験では、地盤を構成する土の性質を十分に把握しておくことが重要となります。
まとめとして、岩石には堆積岩、火成岩、深成岩があります。岩石が風化によって細粒化したものが土であり、日本には地域特有の土が存在します。