ご挨拶

ご挨拶


 「生体膜と薬物の相互作用シンポジウム」は日本薬学会物理系薬学部会が主催するシンポジウムであり、「生体膜と薬物の相互作用」をキーワードとして、全国の幅広い分野の研究者が集まり研究成果を発表する学際的かつ歴史の長いシンポジウムであります。母体が物理系ではありますが、生物系、薬理系、医療系の内容まで他領域に跨がった学際的な研究発表が毎年数多く行なわれております。

 この度、2024年10月10日(木)、11日(金)に、「第45回生体膜と薬物の相互作用シンポジウム」を私どもの徳島大学蔵本キャンパスにおいて開催することとなりました。第45回シンポジウムは、トランスポーター、受容体、チャネル、酵素に関する機能解明、および膜タンパク質をターゲットとした疾病の治療・創薬を目指した研究成果発表と討論を行うことを目的としており、今後の研究の発展の一助となることを期待しています。また、ペプチド領域において目覚ましい研究成果を挙げておられ、薬学会賞も受賞された大高章教授(徳島大学)による特別講演を企画しております。さらに本シンポジウムの牽引を担ってきたトランスポーター・生体膜・イメージング等の研究に関するミニシンポジウムの開催も予定しております。

 徳島大学薬学部は、1922年に日本薬学の祖であり徳島ご出身の長井長義博士の進言によって設立され、昨年100周年を迎えました。第45回となる本シンポジウムを徳島の地で開催できることを、とてもうれしく思っております。ぜひ皆さまには、徳島の地にお越しいただき、本シンポジウムにご参加いただくとともに、ご発表いただきますよう、何卒よろしくお願いいたします。

2024年3月吉日

第45回 生体膜と薬物の相互作用シンポジウム実行委員長

小暮健太朗