日本正剛会湖東本部道場は、村田晋作が昭和50年草津市に空手道と文武両者の指導をもって『 誠実・不屈・謙虚・礼節 』教えを掲げて、青少年の健全育成・人間形成の道場を開いたのが始まりである。
幾多の試練を乗り越えた38年間の道場をふり返ると、昭和56年、第39回国民体育大会滋賀県大会での空手道競技には門下生の三名の選手が滋賀県代表として出場し、成年男子形準優勝(西村春樹)、少年女子形三位(西田美由紀)の二名は空手道競技の総合優勝に大きく貢献した。現在も国体をはじめ青少年の全国大会にも多数の選手を輩出している。
現在は門下生が県内8ヶ所の支部道場を開いて青少年の指導に当たっている。更に団結と融和を固め今後益々の前進・飛躍を期したい。
道場を巣立った多くの道場生も各界の中枢として活躍し、その子供たちが現在練習に励んでおります、誠にうれしいかぎりであります。知識偏重の教育の弊害が言われて久しい社会でありますが我が道場は “ こころの教育 ”、人と人のコミュニケーションをはかり“ 和の心 ”を大切にして地域社会に認められるような人間になるよう指導しております。
空手道のスポーツ化の中で、古来の武道である斯道は、その精神的・技術的なものに奥深いものを感じます。人格の完成を目指し、理想の人間になるための修行と心身鍛錬の場が道場でることを再確認しつつ、親子関係のコミュニケーションの計れる場所が道場であることを再確認し、師弟と共に励みたいと思います。また、この素晴らしい武道と血のにじむような努力と精神で継承してきた生徒達に感謝すると共に、これを引き続き正しく後進に伝える責任の重大さを感じずにはおられません。
日本正剛館空手道士会 湖東道場 師範 村田晋作