海辺のSDGsシネマダイアローグ

世界の大きなシフトと注目される北九州

2015年9月、国連持続可能な開発サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。ここに2016年から2030年までの持続可能な社会を実現するための国際目標としてSDGs(Sustainable Development Goals)の17目標が記載されています。世界は、SDGsを持続可能な社会へと向かう共通のコンパスとして、 大きくシフトしようとしています。

そして、北九州市は、2018年にOECD(経済開発協力機構)の「SDGs推進に向けた世界のモデル都市」として選定され、また、内閣府の「SDGs未来都市」にも選定されました。私たち北九州市民のSDGs達成に向けた取組みが注目されています。


みなさん、どうお感じですか?

SDGsにより目標が明確化され、なんだか色々なことが動き出しそうな気がする一方で、課題の多様性、それらの複雑な関係性から「なんだか難しそうだな」という印象を持っている人もいるかもしれません。また「国連で決まったこと」を身近に感じるというのも実感のわかないことかもしれません。

しかし、SDGsの多様性と複雑さは、「遠くの出来事」あるいは「他人ごと」と感じられることも私たちの目の前にある生活と結びついているということを示しています。SDGsの目標を達成するために、何かを変える行動をするのは、私たちなのです。


ドキュメンタリー映画5作品を上映

NPO法人里山を考える会は、世界の共通目標であるSDGsについて学ぶことは、地域社会をより良く、より豊かに創造するための「対話の場」になると考え、2020年度に引き続きSDGsをテーマにドキュメンタリー映画の上映会を企画しました。

映画というメディアを選んだのは、多くの人に親しみやすく、また、見る人に「行動」に向けた大きな意欲を与えるメディアだからです。社会的課題の解決を目的に事業展開する ユナイテッドピープル株式会社が運営する自主上映会ポータルサイト「cinemo」が提供する作品から5つのドキュメンタリー映画を選び、上映会を開催します。

2020年の上映会は新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、はじめてZoomを使ったオンライン上映会にチャレンジしました。リアル開催ならではの”場”の共有が出来ずもどかしく感じる面もありましたが、普段会場に足を運べない方にも参加いただけるという良い面もあり、新たな可能性を感じた1年となりました。2021年8月は会場での上映を予定しています。その後の上映会については、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮して、会場で実施するか、オンラインで開催するか検討して決定します。


ドキュメンタリー映画の内容やメッセージは、SDGsと密接に関連していて、私たち一人ひとりと世界をつなぎ、新たな価値観、視点や考え方を投げかけてくれます。映画を使った対話、シネマダイアログを通じて、一人ひとりが、SDGsを身近に理解し、世界のシフトに一歩行動するきっかけとなる市民上映会を目指します。


主催:特定非営利活動法人里山を考える会

■ 海辺のSDGsシネマダイアローグ は、「みなとや海辺の活動支援」の助成事業です。この助成事業は、株式会社エヌエスウインドパワーひびき様の地元貢献活動の一環として平成16年09月に創設されました。