高知県の学校資料を考える会では、調査・実践活動の刊行物を発刊し、ホームページでも公開しています。PDFのダウンロードもできますので、学校資料の整理・保存・活用にご参考ください。
大平聡「学校資料の力—保存し、活用する、10年の経験から—」【HP公開版】
(2024年9月11日公開)
高知県の学校資料を考える会編『高知から考える学校資料の継承』(2024年7月刊行)に掲載した大平聡氏の論考「学校資料の力―保存し、活用する、10年の経験から―」(大平聡)のHP公開版。
宮城県における10年間にわたる学校資料の保存・活用という「継承」に関わる実践事例を、『高知から考える学校資料の継承』収録論考よりさらに詳しく紹介した内容となっている。
高知県の学校資料を考える会編
『高知から考える学校資料の継承』
(2024年7月発刊、高知県の学校資料を考える会)
学校資料を「継承」価値のある地域文化資源として位置づけた前書『学校資料を残す・伝える』から一歩進んで、保存や活用といった具体的な「継承」の方法について記した実践書。目次は以下。
「はじめに―『高知から考える学校資料の継承』刊行に寄せて―」(楠瀬慶太)、「地域資料の中に残る学校資料」(望月良親)、「市史編さんと学校資料保存―『新土佐清水市史』発刊を通じて―」(田村公利)、「土佐清水市の学校日誌保存作業を通じて」(吉本工心)、「学校日誌の記録と活用―土佐清水市での活動プロセスとアーカイブズの構築―」(楠瀬慶太)、「学校資料調査に参加して―教員の立場から―」(永野勇太)、「防災学習における学校資料の活用―土佐清水市の学校日誌を用いた事例から―」(水松啓太)、「水没日誌 学校から図書館へ―高知市・旭小の事例―」(福田仁)、「学校図書の活用に向けた蔵書復元と評価選別―大津小・小林文庫と親子読書教育―」(楠瀬慶太)、「明治の「教科書」をめぐって―明治31年教科用図書審査委員会の噂話―」(汲田美砂)、「廃校資料の保存と活用―室戸市旧中川内小・中学校の支援事例から―」(目良裕昭)、「越知町「懐かしの学校展」と学校資料保存」(目良裕昭)、「高知県立公文書館における学校資料の保存の現状」(三宮久美)、「地元女学校の「昇校」をめざして―濱口雄幸書簡、吉良禎吉日記から―」(濵田実侑)、「「生活綴方の父」小砂丘忠義資料の保存と活用について―高知県立文学館 小砂丘忠義文庫の現状と展望―」(岡本美和)、「土佐の寺子屋教育と師匠の教養」(石畑匡基)、「博物館における学校資料の活用事例―旧藩主家の学校運営、海南学校―」(髙木翔太)、「陸海軍の学校資料―熊本陸軍教導学校・歩兵第四十四連隊―」(楠瀬慶太)、「法律で定められた「学校の表簿類」学校日誌を保存する―日出町教育委員会での取り組み―」(平井義人)、「学校資料の力―保存し、活用する、10年の経験から―」(大平聡)、「おわりに―高知から考える学校資料の継承―」(楠瀬慶太)
高知県の学校資料を考える会編
『学校資料を残す・伝えるー小中学校・高校に残る地域資料の世界ー』
(2021年10月発刊、高知県の学校資料を考える会)
高知県内の学校資料調査をもとに、学校資料の魅力を資料集の形式で紹介。約60点の資料を19人の執筆者が解説し、文書管理規程との関係、資料整理や保存、活用の方法なども紹介している。以下3章構成。
第1章 学校資料って何だろう
第2章 高知県の学校資料集
第3章 学校資料を残す・伝える
高知県の学校資料を考える会編
『シンポジウム高知県の学校資料を考える記録集』
(2020年8月発刊)
2019年12月に高知城歴史博物館で高知県の学校資料を考える会が主催したシンポジウムの記録集。基調講演「公文書管理・公文書館と学校アーカイブズ」(嶋田典人)、報告「高知県の公立小中学校における文書管理の現状」(目良裕昭)、「追手前高校の学校資料と学校博物館の取り組み(影山千夏)、「学校資料収集の実践と課題―大分県公文書館の経験から―」(高木翔太)、シンポジウム「高知県の学校資料の未来を語る」(渡部淳、嶋田典人、影山千夏、高木翔太、目良裕昭)の内容を収録。
高知県の学校資料を考える会・県立高知城歴史博物館
『大津小学校資料の調査速報―資料にみる学校と地域の歴史―』
(2021年2月、土佐清水市中央公民館)
2021年2月に土佐清水市中央公民館で開催したサークル文化展「旧大津小学校展―過疎地域と学校を見つめて」で、高知県の学校資料を考える会が担当した展示パネル。調査速報の形で、調査成果の一部を紹介。
目良裕昭「会員紹介 高知県の学校資料を考える会」
楠瀬慶太「特集:資料レスキュー 土佐清水市旧大津小学校の資料調査と救済」
『こうちミュージアムネットワーク通信』vol.18
(2021年3月発刊)
2020年度に「高知県の学校資料を考える会」が行った土佐清水市の旧大津小学校の資料救済・調査について報告。
村野正景・和崎光太郎編『みんなで活かせる!学校資料-学校資料活用ハンドブック』(2019年3月発刊、京都市学校歴史博物館)
関西を中心とした学校資料研究会のメンバーらが、学校資料の魅力や可能性、保存・整理の仕方を解説した、学校資料の活用を目的としたハンドブック。
高知戦争資料保存ネットワーク編
『高知の歴史資料を残す・伝えるー紙資料保存の手引き』
(2019年12月発刊、高知大学小幡尚研究室)
紙資料が劣化する科学的プロセスや資料の整理・保存の方法について、高知県内の歴史資料を素材に解説した資料保存ハンドブック。資料クリーニングの方法や自主燻蒸の仕方、写真や資料の撮影方法、目録の作り方などを高知資料ネット(現地域資料保存ネットワーク)の活動をもとに紹介する。県内の資料保管者の整理・保存の体験、県内の地域資料の現場や課題についてのコラムも掲載している。