エピソード分析おけいこ会で夫とのエピソードを取り上げてもらいました。夫が車で出かけるのに合わせて私も同乗し、図書館Aに送ってもらいたいことを伝えていました。夫から「行きたい図書館がちゃんと開いているか調べておいてね」と言われ、「そうだね。わかった。」と答えていましたが、当日の朝まで調べていませんでした…(∨:もっと読む)
土曜の朝、玄関で。
夫:「図書館、開いているの?」
私:「あっ!これから調べる」
夫:「はぁぁ~」とため息
私:「…」
(そんな態度とらなくても!でも約束を破ったのは私か。仕方ない。)
二人で車に乗る。夫が運転をする。図書館Aは閉まっていた。
夫:「どこの道、通ればいいの?どこの図書館?」
私:「図書館Bが開いてるから、図書館Bに行くわ。」
夫:「…仕方ない。図書館Bの前まで送っていくよ。」
私:「あっ、いいの!ありがとう」
(仕方ないって、そんな言い方…。でも、送ってくれるだけいいか。夫は、図書館Bに寄って、時間に間に合うのかな。」
夫:△△の道を通り運転している。※1
私:「〇〇の道通らないの?」※2
夫:「道狭いから通らない」
私:「…」
(ってことは、時間かかるかも。運転は運転者に任せてと前に言ってたし…。図書館Bには行かないのか?別な図書館探すか)スマホで検索を始める。
夫:〇〇の道に向かって左折する
私:「えっ!なんで曲がったの?」
夫:「なんで!ってなに?!」
私:「〇〇の道は通らないって言ったじゃない!」
夫:「通らないなんて言ってないよ」
私:「あなたがどの道を〇〇の道と捉えているかなんて、言ってくれないとわからないんだよ」
車中で言い争いが続き、私は図書館Bの前で車を降り、扉をバーン!と強く閉める。
このエピソードから、私の感情がどのように動いたかを確かめました。
動揺、疑念、疑い、驚き、そして怒りと、強い感情がありました。
私は※1の時に夫から
「道狭いから△△の道を通り、状況をみて○○の道に移動しようと思うけど、それでい いかい?図書館Bの前で停めるよ」
と言ってほしかったことがわかりました。
それは、夫がやるべきことと私が描いた一方的な希望でした。
何故、そのように言ってほしかったのか、私はどのように感じ、どのように思っていたのかをメンバーと一緒に振り返りました。
その結果、私は「相談して決めることは良いこと」「自分勝手に決めることは悪いこと」と考えていることがわかりました。
このエピソードから夫と私のそれぞれの良い面を挙げてもらいました。
夫:「素直」「協力的」「効率的」「約束を守る」「先見性がある」など。
私:「粘り強い」「適応力がある」「即実行できる」「効率的」など。
二人の共通する面も見えてきました。
そこで、二人が良い関係になれるにはどうしたら良いかをパセージ・ブラスのテキス トを見ながらメンバーと一緒に考えました。
その結果、私が図書館に送ってもらうことと、夫が私を送ることが、二人にとって同じ目標であること(目標の一致)を目指すことにしました。
そして、そのために私が出来る言動は何かを考えました。
エピソードの※2 私:「〇〇の道通らないの?」の台詞を
私:「図書館Bの前で降ろしてくれるの?あなたは、時間大丈夫?それで良いの?」
に変えてみました。
メンバーと代替案の台詞を使い、ロールプレーをして、変更前で感じた疑念の感情が起きないことを確認しました。
今回のエピソードから学んだこと。
私は夫に手伝ってもらって当たり前、夫は私を理解し協力して行動するべきだと考えていたことがわかりました。
メンバーから夫と自分の良い面を挙げてもらい、私に協 力してくれている夫に対し素直に感謝の気持ちがわきました。
夫だけではなく、お互 い理解しあう行動を起こすことの必要性を再確認できました。
日々の「イラッ」とすることが何からきているのか。丁寧に点検できるこの時間が自分を成長させてくれる貴重な場となっています。 (M.N)
パセージおけいこ会では、気になった出来事(「事例」と呼びます)を出し合って、ロールプレイで確かめたり、パセージのテキストに沿って点検したりします。先日、私の事例を皆で話し合ってもらいましたら、大きな発見と変化がありましたので、会の様子を所々交えながら、ご紹介しようと思います。事例は…(∨:もっと読む)
事例は、朝、小学3年生の子がなかなか起きない、という場面です。イライラしながら何度も「学校どうするの?」と呼びかける私と、布団にもぐって「眠い、(学校に)遅れて行きたい」と言う子。この展開はすでに何度も繰り返されていて、毎回とても険悪な雰囲気になるので困っていました。
私がその場面を説明し、書記の方が書き取ってくださいます。
その後、ロールプレイやテキストを使って点検し、話し合います。
【その時の感情はどうだったか】
やり取りの最中は、学校の始業時間が気になって必死でしたが、言葉にすると色々な気持ちが出てきました。
・学校に遅れそうだ、学校に何と言って連絡しようか?という焦り。
・子のぐずぐずした態度にイライラ。
・体調が悪いわけでもないのに、子の遅刻を認めていいのだろうか?という迷い。
・何とかして起こさないと、子がどんどんだらしのない人になってしまうのではないか?という不安。
【何を学んでもらいたかったか】
これは毎回点検する項目ですが、毎回難しいと思います。この時も、なかなか言葉が出てきませんでした。
まとまらないまま、「眠くても学校に行くことを学んでほしかった、嫌なことでも頑張ってやることを学んでほしかった」などと言葉に出してみましたが、どれもしっくりきません。自分のことなのに全然わかっていないことに驚きます。
他のメンバーに「それはこういうこと?」とか「こういう言葉もあるけどどっちが近いですか?」などと、話し合ったりヒントをもらったりしながら、「眠くてもやるべきことはやる、ということを学んでもらいたかった」というのが一番近いと思いました。
それから、どんな工夫ができるかを話し合うときに、親(私)と子がそれぞれどういう問題にどう取り組めるかを分けて考えてみよう、ということになり、テキストを見ながら皆で考えました。
親(私)は、「子をどう起こすか(怒って起こすか、優しく起こすか)」「学校に連絡するときに何と言うか」…などを決めることができる。
子は、「どう寝てどう起きるか」「学校にどう通うか。(遅刻するか、しないか)」「遅刻で受けられなかった勉強をどうするか」…などを決めることができる。
ここまで点検すると、さっき自分で出した「眠くてもやるべきことをやる、ということを学んでもらいたい」では、何か違うぞ?という違和感がわいてきました。
ついさっきまで、これしかないと思うくらいしっくり来ていたのに!驚きです。
改めて考え直してみると、「自分で睡眠のペースを決める、ということを学んでもらいたい」という、新しい思いが出てきました。「私が子に学んでほしいことはまさにこれだ!」という感じがして、とてもすっきりしました。
そのあと、その目標について点検したり、それを学んでもらうためにはどうすればよいかを皆で考えたり、ロールプレイで確認したり、何を学んだかを共有したりして、その会は終わりました。
……そして数日後の朝。また、事例に出したことと同じような展開になりました!おかげで、さっそく自助会で学んだことを実践することができました。その結果、前とは全く違って穏やかな話し合いで、遅刻で登校しようということが決まりました。
その後、二人で登校しながら、こんな会話をしました。
私「これからだけど、寝る時間だよ、とか、起きる時間だよ、とか、知らせたほうがいい?それとも自分でやる?」
子「そうだなあ…。一応、言ってくれる?」
私「わかったよ。…昨日はお風呂が楽しすぎて、寝るの遅くなっちゃったんだよね?」
子「そうなんだよ!早く寝たほうがいいってわかってるんだけどね~、楽しすぎたんだ!」
以前の私なら、間違いなく「だらだらお風呂に入るから寝不足になるんだよ!次からさっさと入って早く寝なさい!」と文句を言ったでしょう。
でも、その時の私は、「この子なりに、『睡眠のペース決め』にしっかり取り組んでいるんだな。そして私はそれに協力しているんだな」と実感していて、子が頼もしく思え、私も、子に協力できてうれしい、と思っていました。
まだまだ私は口を出し過ぎですが、それでも私にとっては、子が寝坊で遅刻したというのに、イライラもせず、喜んでいるなんて、自分でも驚くほどの大変化で、笑っちゃいました。
そして笑うと、更にいろんな思いが浮かんできました。
「これまで、子に睡眠のペース配分をさせなきゃ!とか、私がペース配分してあげなきゃ!というふうに自分で抱えこんでたな~。そうか、抱え込んでいたから、子が遅刻すると『私の失敗』になっちゃって、私はダメな母だ~、って落ち込んでたんだな。でも、今日は、『協力し合えた』っていう感じで、とてもうれしいな。
『ちゃんと遅刻しないで行く』ことより、こうして『スムーズに行ける』ほうが大事だな。
いや、スムーズに行けることより、こうして『機嫌よく行ける』のほうが大事だな。
…いや、それも違うな。『本人が決めて、本人が責任とれた』から、よかったのかな。しかも、周りのみんなに調和するような、すてきな選択ができたなあ。本当によかった。」
気づきとうれしさの連続でした。
自助会で点検したり、みんなの意見を聞いたりすると、目から鱗と言うか、それまでの自分だったらまず考えなかったような新しい思いや意見が自分の中から出てくるので、毎回びっくりします。
初めての参加の時も、何回目の参加でも、その時なりに、それぞれ何らかの発見があります。
どれが正解というわけでもなさそうだし、ゴールもなさそうです。ですから、これからも自助会に参加して、テキストを確かめ、何度も点検し、お稽古を続けていこうと思います。
初めての方でも、自助会は参加いただけますので、気になる方はぜひ一度お問合わせください。
長文、お読みいただきありがとうございました。 (R.K)