公開シンポジウム
公開シンポジウム
「フィールド研究者から見た宍道湖・中海の環境と生物」
5月21日(土)16:00~18:30 一般公開(配信方法:Zoom[事前申し込み]およびYouTubeライブ[当日参加])
企画趣旨
宍道湖と中海は日本最大の汽水域として知られています。両湖は斐伊川下流部に位置し、接続水域である大橋川や境水道、堤防に囲まれた本庄水域などを含めると、とても個性的で魅力的な研究フィールドです。
過去から現在までの両湖の水環境・底質環境の変化はどのようになっているのか、生物の生息場所を規定する環境要因について長期的な観測と調査が行われています。異なる水域が複数存在する特徴を生かして、水域を利用する生物種の生活史や生理的適応に関する興味深い研究がなされています。
また近年、両湖の沿岸で大量に繁茂している水生植物については、その社会的な影響(景観、漁業など)から、様々な視点で研究が実施されています。汽水域という環境に適応して分布している水草の多様性はどのようになっているのか、宍道湖の水草群落を生息場所として利用している水生動物はどのようになっているのか、といった問いに答えるデータが収集されています。
本シンポジウムでは、宍道湖と中海で主にフィールド調査を主体として研究を行っている4名の方々から、現場での苦労や体験談なども交えながら、宍道湖と中海の魅力についてご講演いただきます。視聴者からの質問や意見と併せて、活発なシンポジウムとなりますよう、多くの皆様のご参加をお待ちしています。
16:00-16:05 趣旨説明(島根大・倉田健悟)
16:05-16:35 中海・宍道湖における水質・底質環境の特徴と近年の変化
瀬戸浩二(島根大学エスチュアリー研究センター)
16:35-17:05 汽水域はアカエイの楽園? フィールド研究から見えてきたアカエイの汽水域利用の実態
鈴木渚斗(島根大学エスチュアリー研究センター協力研究員)・山口啓子(島根大学生物資源科学部)
17:05-17:15 高校生ポスターの優秀発表賞の表彰式
17:15-17:45 知れば面白い!宍道湖・中海のユニークな水草たち
辻井要介(みなもかん、島根大学エスチュアリー研究センター協力研究員)
17:45-18:15 宍道湖内の水草群落と生物多様性
平塚純一(宍道湖魚類研究会)
18:15-18:30 総合討論
主催:生物系三学会島根大会2022実行委員会
共催:汽水域研究会