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二口 晴一 Seiichi Futakuchi :

高校時代より西村孝志氏(大フィル~九響)に師事しファゴットを始める。大阪市ユースオーケストラにて演奏(後に指導員)。甲南大学在学中には延原武春氏に室内楽を学び、テレマンアンサンブルで演奏活動を始める。卒業後ケルンにて、G.フィッエンマンヤー氏の指導を受ける。その後はソリストとしても日本各地でヴィヴァルディの協奏曲を演奏する他、1987年には「ソウル国際音楽祭」に同楽団のソリストとして参加。同年、リサイタル開催。

1990年からバロック&クラシカルファゴットの奏法を堂阪清高氏(東京都響)に師事。以後はヒストリカル楽器の奏者として、東京バッハ・モーツァルト・オーケストラをはじめ、北とぴあ音楽祭、蔵の街古楽音楽祭、福岡古楽音楽祭などの音楽祭に出演するほか、室内楽でも活躍した。

1990年から2000年にかけてバッハ・コレギウム・ジャパンのカンタータ全集レコーディングに参加し、A-392から415の複数のピッチで異なる楽器を駆使。J.S.バッハ ヨハネ受難曲のバロックコントラファゴットでの演奏、録音は日本人初。

とりわけ、同全集 vol.5(BIS)における、BWV.155のオブリガートは英グラモフォン誌にその巧みな演奏を絶賛された。



・・・・《わが神よ、いつまで、ああいつまでか》(BWV155)の「聴きもの」は、ファゴット・オブリガート付きの、憂いを帯びた(メランコリックな)アルト・テノール二重唱だ。声楽パートが嘆きの性格を呈示しているところに、素晴らしく技巧的なファゴット独奏がアルペジオで魅惑的な第三の声部を与えている。・・・・米良と桜田亮は、哀愁漂う二重唱で絶妙なバランスを保っており、そこに清澄なファゴットの演奏が加わって、この三重唱が目を見張るほど美しいものになっている。(英:グラムフォン誌)より

2000年に津田ホール、琵琶湖ホールにて小林道夫氏、有田正広氏とのヒストリカル楽器によるベートーベンのトリオ演奏(日本初)を最後に演奏活動を休止。2015年、唯一所有していたTriebert製バソンを手に演奏を再開。オールドバソン、ヒストリカルファゴット奏者として現在に至る。

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