「作谷沢って地図に載ってないんですが…」という話をよく聞きます。確かに国土地理院発行の地図には、北作・簗沢・畑谷の各大字名はあっても、作谷沢という地名はありません。
作谷沢地区は昭和29年に山辺町と合併するまでは作谷沢村でした。作谷沢村は、明治22年に町村制が施行されたことにより、北作村・簗沢村・畑谷村が合併してできた村でした。
北作の「作」、畑谷の「谷」、簗沢の「沢」と、各村の一字をとって「作谷沢」という地名が生まれました。
今、私たちが手にしている湧水はどのくらいの年月を経て姿を現したのだろう。
時間を超えた計り知れない自然のドラマと神秘性は多くの人を虜にしている。
作谷沢には実に多くの湧水がある。
五番御神酒湧水、弁財天湧水、雷湧水、亀の子水、龍神水…。
これら湧水は名水として県内でもよく知られており、多くの方が水を汲みに訪れている。
また、湧水は地域に大地の恵を与えている。
その一つがワサビ栽培である。清らかで一定の温度に保たれる湧水で育ったワサビは深くて鮮烈な味わいとなる。ほかに、イワナの養殖や『そば処 弁天』にも利用されている。
この湧水をテーマにした「湧水の詩」(作詞:安達八重子・遠藤恵・須貝智郎、作曲:須貝智郎、編曲:打越浩平)は、「まんだらの里」のイメージソングとして、毎日正午に防災放送を通して作谷沢地区内に響き渡っている。
2月14日に無事、2代目「湧水車」の本体工事が完成しました。12月12日から組立が始まり、時折雪が降る寒い中の作業でしたが、堀川工房様の職人さんと、地域の協力者とともに作業を行いました。
初代水車と比べ、各部材の加工や組み立ての方法が工夫され、強度が増しました。見た目としては、水車の外輪を支えている内側の木の骨組み(からみ)が2つになっている点が異なります。また、水を受ける羽根の幅が大きくなり、少量の水でも安定的に回るようになりました。水車の一部が破損しても部分補修できるような構造の工夫もされました。
これから、水路などの微調整を経て、雪解けをまって4月頃に竣工式を行う予定です。竣工式時に2代目「湧水車」が回り始めます。
~プロジェクト成立の御礼~
ご支援してくださいました皆さまに心より感謝申し上げます。
初代「湧水車」には、地域の想いとともに15年間日々時を刻み廻り続けてくれました。心を癒し、地域の心をつないでくれた「湧水車」。そして、作谷沢のシンボルとなり水車のある場所として多くの方の目に触れる機会を与えてくれました。「湧水車」に感謝しております。これからも、作谷沢の自然を守り、ともに歩んできた里山の風景を大切に守り、「湧水車」を守ってまいります。そして「湧水車」を起点として作谷沢の活力となれるよう活動してまいります。
引き続き皆さまより温かい応援を何卒よろしくお願いいたします。
完成は令和7年中を予定しております。
水車を守る会 会長 樋口 和男
平成21年に 建てられた5mの大きい水車は、15年間廻り続け美しい棚田の景色とともに人々の癒しとなり、作谷沢の重要な観光スポットとなっています。
ところが、長年の経年劣化と大雪の影響で羽根が大きく損傷し、動かなくなり、直すことはできない状態となってしまいました。
そこで、水車を15年間管理してきた「水車を守る会」は2代目水車建設のために、クラウドファンディングに挑戦することとしました。
詳しい内容は以下画像をクリックしてご覧ください。
(クラウドファンディングサイト「レディーフォー」)
皆さん、是非とも応援をよろしくお願いいたします。
記事掲載メディア
・山形新聞
・山辺町SNS(Face book、X、インスタグラム @yamanobe_town)
・山辺町美力発信番組 AGASUKEマーチ 9月25日放送
rfm.co.jp/program/wave4-yamagata-ex-2
・NHK山形「やままる」 9月30日放送
~各種ネットニュース~
・山形新聞デジタル
・山形経済新聞
・やまがたニュースオンライン
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・サードニュース
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・TRENDY ニュース
・RBBTODAY
・ STRAIGHT PRESS
かつて作谷沢小学校長を務められた地域史研究家の故・烏兎沼宏之氏は、作谷沢の史跡や民俗などを調べ、その研究の結果、仏教の宇宙観を現す「曼荼羅」の世界がこの地に具現化しているとした。
また、史跡などにまつわる民話を数多く発掘され、それを『まんだら世界の民話・作谷沢物語』(筑摩書房)としてまとめられ、ここ作谷沢を『まんだらの里 』と命名された。
ひっそりとたたずむ野の石仏、人々の厚い信仰を集めてきた神社仏閣、お年寄りによる民話語り、そして四季折々の表情を見せる山々…、自然・神仏・人が共存する理想郷こそが「まんだらの里・作谷沢」そのものである。
作谷沢の姿に触れるとき、現代が忘れているもの、そして、忘れかけていた自分に出会うことでしょう。
畑谷の長松寺近くに館山と呼ばれる小高い山があり、ここには今から400年以上前、最上家の山城「畑谷城」がありました。
慶長5年(1600)の関ヶ原の戦いの時、上杉景勝と最上義光・伊達政宗が戦う慶長出羽合戦が当地で行われ、上杉家の知将直江兼続(NHK大河ドラマ「天地人」主人公)と、その時の畑谷城主江口五兵衛光清が激しく戦いましたが、江口以下数百名が討ち死にしたと伝えられています。
また、この戦いには漫画「花の慶次」の主人公として有名な前田慶次も上杉軍として参戦しています。
畑谷地区では、戦いのあった9月13日に多くの御霊を供養するための灯篭流しを行っています。
2025年4月26日から畑谷城「御城印」の販売が始まりました
販売場所:ごへえ宿(ガイド施設) 山辺町畑谷40
販売期間:4月~11月の休日(土・日・祝)
販売時間:午前10時~午後4時
販売価格:1枚300 円(税込)(お支払方法は現金のみ)
販売枚数:1人につき2枚まで
備 考:来城者のみ購入可能
問 合 せ:畑谷城ガイドの会(hataya.castle@gmail.com)
作谷沢の春から夏の美しい風景をドローンを用いて撮影いただきました。
作谷沢の魅力を感じることができる映像です。
是非ご覧ください。
映像撮影・制作 渡邊 凜太
~制作にあたって~
山辺町作谷沢地区では、花卉栽培が盛んでなかでも「吾亦紅(われもこう)」は、日本でも有数の産地として、メディアにも多く取り上げられるようになりました。しかし、どちらかというと主役よりも引き立て役として用いられることが多い「われもこう」は、決して認知度が高いというわけではありません。そこで、今回の作品をきっかけに「われもこう」をたくさんの人に知ってもらいたい。更なる認知度の拡大を推し進めるべく、「われもこう」をメインテーマとして作品を制作しました。
ロケ地となった「子安神社」は、1000年以上前にぼうぼうと火炎を上げた光輪が飛んで来て、昼間のように明るくなり、この地に落下したという言い伝えがございます。そのエピソードからインスパイアを受け、どこからか突如降り立ったヒト風の生物が、主人公となっています。
所説ありますが、「われもこう」は、「吾もこうありたい」という思いを込めて名付けられたといわれています。何もわからない主人公が、作谷沢地区の豊かな自然、きれいな湧水の恩恵を受け、更には、町の特産物を見て・食し・体験しながらそれらに関わる町民の温かさを受けて、主人公は、この地で心温かいこのような人になりたい。吾もこうありたいと思う姿を、「われもこう」の美しさとともに、名前の由来を知ってもらえ得るようなストーリーとして描きました。
宇宙人といえば「ワレワレは」のフレーズがお決まりですが、ヒトではない感を出すために「ワレ」でつないでおり「われもこう」の「吾」とをかけています。また、主人公の触角が「われもこう」風になっているのは、実は、「われもこう」の化身として降り立っていて、主人公は、自分の一部と「われもこう」が似ていることに気づき、ふと同種ではないかと思う。そんな遊び心も入れています。
出演者は作谷沢地区在住の方で、素人とは思えない表情豊な演技力です。ぜひそこに注目してもらいながら、地域の魅力は美しい自然や特産品だけではなく、地域の人柄こそ最大の魅力と考えており、そば屋店主もとてもいい表情を見せてくれています。ぜひ表情にも注目してください。
「山形県自転車ネットワーク計画」に作谷沢を巡る地域ルートとして追加されています。
狐一巡り街道を主として、作谷沢の景観を堪能できるルートです。
参照:山形県自転車ネットワーク計画 抜粋