フィラリアの感染期間
フィラリアの感染期間
・当院ではフィラリアの感染についてHDU(Heartworm Development heat Unit)を参考にしています。HDUは蚊の体内のフィラリア幼虫が感染可能になる月日を1日の平均気温をもとに求める公式です。
(1日の平均気温)ー14℃=その日のHDU
・1月1日から毎日、上の計算を行い合計で130を超えた日がフィラリア幼虫が感染可能になると考えられています(平均気温が14℃以下の日は0で計算します)。
・この計算によると2025年の横浜市では5月8日からフィラリア感染開始となります。
・あくまでもこれは目安です。横浜市内でも場所により気温は違いますし、蚊の生息数も違いますので5月7日までは絶対に安全というわけではありません。それを踏まえて当院では5月中旬からのフィラリア予防をお願いしています。
フィラリアの予防薬
・フィラリアの予防は感染の危険性のある時期に、月1回予防薬を飲ませてもらうことをお勧めしています。先ほどのHDUの計算値から当院では5月~11月(あるいは12月)までの投薬をお願いしています。
・予防薬にはフィラリアだけを予防するものから、ノミやダニの寄生も一緒に予防するものまであります。飼い主様のご希望に合わせた予防薬をご用意いたします。
・一回注射をすると1年間フィラリアを予防できる注射もあります。毎月の投薬の手間が省けて便利ですが、かつては重大な副反応の報告(死亡例含む)もありましたので
①どうしても投薬が難しいワンちゃんのみ
②副反応が出る可能性をしっかりご納得いただけた飼い主様のみ
使用しています。ご希望の方には詳しいお話をさせていただきますのでご遠慮なくお尋ねください。
予防前の検査
・他院で一年中予防薬を処方されているワンちゃんや注射で予防をされているワンちゃん以外は、毎年5月の投薬前に血液検査(フィラリアに感染していないかどうか)が必要です。
・6歳以上のワンちゃん(人間に換算すると40歳以上)の場合、ご希望の飼い主様にはフィラリアの検査と同時に定期健康診断(血液検査)をおすすめしています。当院で採血した血液を検査センターに送って検査をしてもらいます。検査費用などは直接お尋ねください。