2018冬の研究集会

・HYさんの授業を聞いて、5年の溶解の前に「物の重さ」の学習をするのが大事だと思いました。HYさん、お疲れ様でした。(小学校・NAさん)

・HY先生の授業を拝見して、子供達が意欲的に学んでいるなと感じました。子供達同士が確認している場面が印象的でした。理解しているような子は言語化することで理解を深め、あまり理解できていない子には改めて確認できる場であるなと感じました。(小学校・Nさん)

・到達目標、具体的内容、授業のねらい、それぞれを形だけで表すことは容易だと思うけど、それらを自分の中で構造化して意識しながら授業を行うことは難しいと感じた。IT先生が「確かになったこと」に結果だけが書かれていると言っていたが、その結果から何がわかったのかまでを書かせるのが大切だと思った。やはりそれは教師の意識が大切だと思った。(学生・OMさん)

・物溶け方については勤務校にて授業したばかりだったので、HY先生の提案された内容がよく理解できた。授業をしていると新たな考えや悩み、改善点がどんどん見えてくる。たくさん授業をすることが授業づくりを上手にする方法。HY先生ありがとうございました。(小中学校・MSさん)

・今回はKSさんから「校種を超えて授業を検討できることが埼玉支部の強みであることを再確認したい」ということで、全体会が企画されました。1時間の授業を実際に全体で見て、検討する際に授業運営も内容に関わりながら(形式ではなく)必要があることも共有できたと思います。また、到達目標と各時間のねらい、学習課題をどうしていくべきかという深い議論もできたのではないかと思います。(高校・MTさん)

・私の今までの認識では、討論が深まれば深まるほど「子供達の実験結果をみる目」が育つというものが強固にあり、だからこそ展開の中で教師は(討論が起こるように)対立をあおる役割を持つと考えている。その点で「反対・賛成ではなく、多様な意見が出されるような教師の声かけ」といった今日の意見とは反対のものかもしれないが、私はHYさんの姿勢も大事かなと思いました。もちろんHYさんの話では「発言が出にくいクラス」ということなので、色々試してみてどうなったか、またレポートが聴きたい。(中学・Kさん)

・定量的にやる必要があるのではないかと少し感じて、その理由として水溶液にしたとき、重さについて少し軽くなるのではないかという意見はやはりあるので、課題についても定量的なものを扱うことが大切と少し思った。(学生・Nさん)

・HYさんの授業をもとに、授業を構造的にとらえ、議論することができたと思います。作成していただいた「到達目標・具体的内容・教材」の関係図があったからこそ、発言の受け取り方も帰られたと思います。僕は林さんの具体的内容(3)が、教材ではなく、具体的内容としてあげられているのだから、この時間のねらいは計画の通り「溶けた(溶かした)物の分だけ重さが重くなる」にして、物の不滅性というより上位(到達目標)で、抽象性の高い法則についての討論ではなく、質量に着目したより具体性のある事実・結果についての議論にする方がHYさんの作った構造図にあっていると思うのです。松本志さんが、質量の保存の教材を開放形(加えた分だけ重くなる)と閉鎖系(見えなくなっても変わらない)の2パターンにしているということを発言されていましたが、中2の化学変化でも銅の酸化で同じことをやっています。物質不滅の法則を確かなものにする中で、質量を大事にするということは、具体的にはそういうことではないかなと思うのです。(中学・KS)

・最初、食塩がしっかり溶解していることを見せていたのはよかったと感じました。私はいつも喋り過ぎてしまうので見習いたいです。内容については、課題の中に「質量を比べる」というような言葉は書かず、「少しもなくなっていないか」としていたが、そこまで遠回りをする必要があるのか気になりました。単純にg(グラム)で討論をすれば、スムーズに授業が進むのではないかと思いました。しかしながら、授業雰囲気がよく、私もHY先生の授業を受けて成長したかったなと感じました。(学生・Mさん)

・HYさんの授業で、事実をしっかり見せるようにしていることに感心しました。また、教師の発言を生徒同士で確認し合うのもよい工夫だと思いました。ビデオの授業では「とらえさせたい内容=授業のねらい」に、果たして子どもたちが到達したのか、ノートの文言をどう解釈するかで分かれるように思います。この時間のねらいは具体的内容がそのままですが、そうすると教材が1つでよいのか、また課題の文言がよいのかも検討の必要があると思いました。(元高校、現大学・THさん)

・HYさんの授業は工夫が様々な点で意図的にされており、子どもに寄り添っているのがよくわかりました。(中学・IKさん)

・久しぶりに授業を見させて頂きとても勉強になった。課題が理解できているか等を確認するために班や周りの人などと話し合わせたり、ノートを途中でふせさせる、友達同士で指名させるなど新しい取り組みを見ることができ新鮮でした。課題とねらいに差があったときにどう授業が進んでいくかなど、勉強になりました。ありがとうございました。(中学・TYさん)

・HYさんの授業は子どもの発言を引き出してつくりあげていくという点で素晴らしいと思いました。1時間のねらいは何か、それを引き出す課題は何がふさわしいかを深く考えることができました。ありがとうございました。(元中学、現大学・SKさん)

・「物とは何か」の概念構造を研究し、子どもたちの概念獲得の経過を分析してから授業創りに取り組んだことが素晴らしいと思う。基盤となる原則的な思考をベースにして授業創りを考えていけないと、教材や子どもとの関わりに影響されて、歪んだ結果に導かれていくこともあるのではないかと危惧しました。(元中学・OHさん)

・学生としての立場で申し訳ないのですが、自分にとっては学校の現場での授業における問題点や、どのように授業を考えているのかというものに触れることができて、大学の講義等では得られない経験となり、とても勉強になりました。(学生・Hさん)

・到達目標があり、各授業に設定されているねらいに「その授業だけで」到達することのできることが重視されている議論であったように感じた。大切なこととしては、授業を受け、考えてからねらいにたどり着くのではなく、受けただけでねらいにたどり着くことを意識しながら、自分のものにしたく感じた。(学生・Fさん)

・最初授業を見たときに、この授業でもうこれ以上やりようがないと思っていたが、思いの外意見がたくさん出てきて驚いた。運営は本当にすごいなと思った。学習のねらいというのはとても大切で、そこに対してどうアプローチをしっかりできているかというのはすごく参考になった。自分で指導案を書くときにはすごく気をつけてねらいと課題を設定しようと思う。(学生・Yさん)

・授業のねらいと関連づけた授業展開は難しく、様々な工夫が必要なことがわかりました。HY先生の小学校の授業では、生徒同士の話し合いが自分たちで展開されていたことに驚きました。生徒の興味・関心を引きつけ、生徒自らが“考える”授業の重要さを学ぶことができました。(学生・無記名)

・生徒間の討論が活発であったことが印象に残った。生徒が次の発言者を指名するのがとてもよいと思った。また、班で話し合いをさせることで、全員が自分で考え、自分の言葉で人に話すようになると思った。(学生・無記名)