教師の第一の仕事は、やはり授業です。子ども達に「わかった」「楽しかった」と言ってもらえる授業をどう作っていったらいいか、埼玉支部ではほぼ毎月、例会か研究集会を行い授業実践の検討をしています。
教師の問いかけや子ども達の発言を、部分的にでも記録したものをレポートしてもらって、皆で討論します。いつもそこから、何かしらの発見や学ぶことがあります。特に自分の授業を報告したときは、意見をたくさんもらい、明日の授業への意欲が湧いてきます。
実践の参考になるような、つっこんだ意見をもらえるのは、レポートの中に授業の記録があり、具体的に生徒の思考をたどれるからだと思います。多忙な教員の校務の合間を縫って、授業の記録をとることは負担に感じることも確かですが、レポートを検討してもらうことで得るものの多さを考えれば、がんばろうという気にもなるものです。授業の全部の記録でなくても、子どものノートをコピーするだけでも、どんな授業をしたのか伝わります。
もちろん授業実践につながるものなら、教材や教具の開発も行います。授業に使いたい情報やネタ探しも行います。それも、授業を分析し、子どもたちにとってどのようなことが課題になるのか、何が分かっていないのかを明らかにしていく中で、必要な教材や情報が見えてくるものだと思います。自作の実験用具もたくさん紹介され、それを元にまた工夫したと言う報告も届きます。でも面白い実験なら何でも良いというわけではありません。埼玉支部の活動全体を通じて、授業の検討が原点になっています。
最近、埼玉に限らず近都県の方もたくさん、埼玉支部の活動に参加してくださるようになってきました。授業をどうにかしたい、という思いの強い方です。授業づくりの研究に参加するために埼玉に来てくれました。今後ますます多くの方が集い、協同で授業づくりを進めていきたいと思います。