Q & A

もちろん、専門診療科へ振り分けもすることがあります。しかし、それはあくまで診療の一部です。専門診療科での治療が望ましい場合にはもちろんお願いしますが、総合診療医で疾患の診断から治療まで完遂することも多いです。

総合診療では多彩な疾患をみます。Common diseaseといわれる、感冒、肺炎、尿路感染から感染性心内膜炎といった重症感染症、悪性腫瘍、原因不明の疾患など複雑なものまで様々です。そして、実は勤務地によってもみる疾患は変わってきます。佐賀大学の総合診療部では、感染症が多く、内分泌疾患、消化器、筋骨格系、呼吸器疾患と続きます。しかし、他病院では、脳神経疾患、腎泌尿器系疾患、循環器疾患などをみることも多いです。

佐大総診は病棟を有している大学の総合診療部です。そのため、診療は外来対応だけではなく、病棟管理、他科からのコンサルト、他院からの転院相談、Walk-in 夜間救急対応などを行います。

総合診療は、日本専門医機構で19番目の専門領域として正式に認定された診療科です。高齢化や医療人材不足が懸念される中、地域医療や包括的な患者ケアを担う総合診療医の役割は今後ますます重要になると考えられます。総合診療医は、症候から診断を導く診断推論を得意とし、複雑な多疾患併存患者や原因不明の症状に対応できる専門性を持っています。こうした能力は、医療現場で非常に高く求められるスキルです。

人によって異なりますが、一例をお示しします。総合診療部の1週間のページをご参照ください。