サステナブルな経営と労働科学
ー100余年前の「労働理想主義」から「人的資本経営」へー
近年、企業経営において「サステナビリティ」や「人的資本経営」が注目され、企業の持続可能性とともに、働く人々のウェルビーイングやキャリアの持続可能性が重要な課題となっています。
しかし、経営と労働の調和、人間尊重の理念は今に始まったものではなく、大正8年(1919)、倉敷紡績二代目社長・大原孫三郎は「労働理想主義」を掲げ、①人道主義、②労力非商品主義、③資本と労働の調和を唱え、従業員の福利厚生の充実や企業内学校の設立、社会教育としての美術館の設立にも取り組みました。これは、現代の「人的資本経営」や「サステナブル経営」の原点ともいえる思想でした。
こうした取り組みは、100年以上前の日本の繊維産業、倉敷紡績をはじめ紡績業各社においてもみられたが、果たして大原孫三郎の提唱した「労働理想主義」は、今日の「人的資本経営」において実現したと言えるでしょうか。今日の企業経営のあり方と労働科学の意義や役割を再考する上で示唆に富むものと考えます。
本大会ではこうした歴史的視座を踏まえ、現代の経営・労働・キャリアの持続可能性について多面的に検討します。
経営側の視点からは、ESG経営、DE&I、人的資本の開示や健康経営、エンゲージメント向上策などに見られる「組織のサステナビリティ」について、その現状と課題を考える
働く側の視点からは、自律的キャリア形成、リスキリング、経験学習、ウェルビーイング、といった「個人の持続可能性」を考える
各論として、多様な人材の活躍推進や生成AIなどデジタル技術の活用が進む中で、人事制度や人材育成、職場環境の改善に携わる支援者や支援のあり方について、現代の課題にも焦点を当てる
倉敷紡績の理念を継承した地であり、数多くの企業家を育んだ関西の地で、学術・実務・文化の交差を通じて、「経営と労働の共創による持続可能な社会」を展望する機会としたい。
2026.3.31 ホームページを公開しました
2026.3.31 参加登録、演題登録を開始しました
2026.5.10 プログラムを更新しました
大会運営委員会 事務局 jcsl7th2026@gmail.com