● 2024年 佳作
▶︎ 作品名
汎用連結型ディスプレイドローン「ALD.D.」
▶︎ チーム名
ALD.D.製作委員会(福岡大学+九州大学)
▶︎ メンバー
●真崎 裕大(福岡大学大学院工学研究科 機械工学専攻1年)
米安 哲史(福岡大学大学院工学研究科 機械工学専攻1年)
酒井 陽大(福岡大学大学院工学研究科 機械工学専攻1年)
尾﨑 太一(福岡大学大学院工学研究科 機械工学専攻1年)
白根 光樹(福岡大学大学院工学研究科 機械工学専攻1年)
谷﨑 権秀(福岡大学大学院工学研究科 機械工学専攻1年)
山口 颯太(福岡大学大学院工学研究科 機械工学専攻1年)
二嶋 岳大(福岡大学大学院工学研究科 機械工学専攻1年)
八木 湧大(福岡大学大学院工学研究科 機械工学専攻2年)
新留 裕太(福岡大学大学院工学研究科 機械工学専攻2年)
鎌田 晃誓(九州大学大学院工学府 水素エネルギーシステム専攻1年)
● 二次審査講評
■ 審査委員長
新妻 実保子(日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス部門 技術委員長)
(準備中)
■ 審査委員
筬島 修(一般社団法人九州経済連合会 産業振興部長)
ドローンを活用した人への注意喚起、誘導、またカメラを活用した現状確認を行う提案でした。オーバーツーリズムに悩む観光地や災害時には非常に有用なツールだろうと思います。
ただし、単独飛行ではなく、複数のドローンを繋いで三角錐にすることで安定性・安全性が高まるという点については、もう少し深掘りしてプレゼンされた方が良かったのではないかと思いました。(このような形態は世界でもあまり見かけないため…)もし本当に単独よりも安定性が優れているのであれば、強く訴えることが効果的だったのではないでしょうか。この点が少し残念に感じられました。
発想は独創的ですので、社会人になってもその視点を忘れずに頑張ってください。
■ 審査委員
田中 久生(福岡市科学館 サイエンスコミュニケーター)
課題の背景分析がしっかりと行われていました。また、風の抵抗やトラブルの分析など、既存のドローンを使用することで、トラブルやデメリットをしっかりと分析している点が印象的でした。
ロボットの実現性については十分に感じられましたが、ロボットのメリットをもっと明確に、そして強く訴えることができれば、さらに良い提案になったのではないかと思います。
■ 審査委員
加藤 優(元自動車会社デザイナー)
インバウンド需要を含むオーバーツーリズムの弊害は、近年大きな社会問題となっており、まさに提案されたような対策が急務だと感じます。ドローンに搭載されたカメラによる情報収集や、ディスプレイを用いた観光案内などの情報提供という大きな枠組み自体は良いアイデアだと思います。ただし、機能やアイデアが個々のレベルに留まっており、全体システムとしてどのように有効であり画期的であるかまでは判然としませんでした。
ディスプレイについて、地上の人々が読めるようにする必要があるため、最初はアドバルーンのような大きなものを想像していました。しかし、説明によれば、小さなドローンとディスプレイを使い、人々が煩わしさを感じないように低い高度を周遊させるイメージとのことでした。そうなると、実際にどの程度の告知・アピール効果があるのかについて少し疑問が残ります。
プレゼンテーションでは、流体解析を活用し、安定した飛行を実現するための形状をしっかり考えた点は理解できました。ただし、より重要なのは、「オーバーツーリズムによってもたらされた弊害や諸問題の解決」という目的が、自分たちの提案によってどのように達成されるのかを提示・アピールすることだと思います。たとえば、観光客が具体的なホログラムを見て地域に親しみを感じたり、ディスプレイによって困りごとが解決したりするというイメージを伝えることが重要です。
もう少し議論を深めることで、きっとさらに良い提案になったのではないかと思います。
■ 審査委員
永里 壮一(メカトラックス株式会社 代表取締役)
・背景から提案、目的への流れが分かりやすい
・複数台のドローンを連結するというコンセプトは斬新で興味深い
・連結ドローンの空気抵抗のシミュレーションまで考察されており良い
・汎用というのは、各個体?連結前提であれば、一体型の大型でも良いのでは
・滞空時間が稼げるミニ飛行船とかでも良いのでは?(⇒速度が出ないので災害時に×)
・3台連結以外のパターンも軽く触れてあると、「汎用連結型」のイメージがより理解できたのでは
■ 審査委員
田名部 徹朗(株式会社 三松 代表取締役)
現在、インバウンドの増加に浮かれているようにも見える日本国内に対し、観光公害の危機を訴えたことは、非常にインパクトのあるテーマ選定だったと思います。解決策として提案されたディスプレイドローンは、落下シミュレーションや空気抵抗実験をベースに発想された3連結構造という斬新なアイデアであり、非常に面白かったです。また、ディスプレイによる広告宣伝や混雑緩和誘導を可能にすることで事業性にも配慮されており、実現性の高さを感じさせる発表となっていました。
全体的に、背景説明、テーマ選定理由、課題抽出、アイデア・対策立案、検証分析作業などが理路整然としており、とても良いプレゼンテーションだったと思います。
■ 審査委員
佐藤 和明(小代商工株式会社 取締役 営業部長)
(準備中)