大会長挨拶

日本臨床動作学会第29回学術大会・第39回学会主催研修会(福岡大会)

大会長 藤吉 晴美

(吉備国際大学 心理学部 心理学科)

日本臨床動作学会第29回学術大会ならびに第39回学会主催研修会をオンラインで開催致します。これまで本学会は,各地の大学が開催を担当してきましたが,オンラインであれば遠隔な会員同士でも企画・運営が可能です。そこで今回は福岡の有志で事務局を構成し,大会長は岡山よりお世話をさせていただくという異例の構成にしました。感染症社会が生んだ新たな形態といえるでしょう。

現在,臨床動作法は,保健・医療,福祉,教育,司法・犯罪,産業などの各分野において適用されてきました。また,乳幼児から高齢者まで非常に幅広い世代に対する支援の可能性がわかってきました。

こうした実践の中には,従来の支援法では手が届きにくかったものが多く含まれます。困難を抱え支援を必要とする人々が臨床動作法に出会い,新たな日常へと進んでいった数多くの報告を思い起こしながら,今回の大会テーマを「希望をつなぐ」としました。コロナ禍の今,明けない夜はないと信じ,明るい未来に向け,希望をつなぐ大会にしていきたいという願いも込めました。

学術大会と研修会を3日間にわたって開催します。

本大会にご参加いただいた方が,物理的ディスタンスを超えてこころでつながり,互いに希望を分かち合える機会になれば幸いです。