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1982年7月19日付 読売新聞

その子名は哲郎 二つだった 原爆で息子を失った悲しみを歌った広島在住の老詩人の詩に、新進作曲家が曲をつけた男声合唱組曲「川よ とわに美しく」が、ヨーロッパの町々に響く―。昨年度の文化庁芸術祭合唱曲の部で優秀賞を獲得したこの曲を大学合唱団の名門「立教大学グリークラブ」が・・・

1982年8月4日付 Vers L'avenir

火曜日の午後、大入満員のロイヤル劇場で、日本の合唱団・立教大学グリークラブの公演が行われた。

約60名の日本人学生から成り、ベージュの上着、黒いズボン、同じく黒いネクタイといういでたちであった。彼らは非常に真剣な表情であり、まずなにより大変美しい、完璧に訓練された声をもっていた・・・

1982年8月10日付 Durener Nachrichten

有名な立教大学グリークラブ男声合唱団が昨日、スティヒッシェン・ギムナジウムの大講堂でコンサートを行った。

午前中彼らはデューレン市の市庁舎で、市の副助役のハンス・レーマッハー氏の歓迎を受けた。約60人のメンバーから成るこの合唱団は、ノルトヴェストファーレン州で2回だけコンサートを行った・・・

ヨーロッパでは、この男声合唱団は今回2回目の公演である。前回1978年は、コペンハーゲンの青年音楽祭にて優勝したが、今回はベルギーのナミュールにおけるヨーロッパカンタータ音楽祭に参加しデューレン・インスブルック・ザルツブルクに滞在後、ブタペストを来訪した。

ハンガリー国立合唱団の招待と、国立イブス旅行社の配慮により60人をこえる日本青年が2日間当地に滞在した。彼らはヒルトンホテルに宿泊し公演を行ったが、同ホテルのドミニク宮殿はこの催しものには特にふさわしかった・・・