立教大学グリークラブは、1923年(大正12年)、辻荘一先生によって設立され、既に90余年の歴史を刻んでいます。現名誉部長である皆川達夫先生をはじめ、石丸寛、中村健、小林研一郎、畑中良輔、北村協一、湊晋吾、黒岩英臣、田中豊輝、松村努といった諸先生方のご指導を受け、今に至ってます。
現在のOB男声合唱団は、1988年、男声合唱に起源を持つ立教のグリークラブに、OBによる常設の男声合唱団が無いことを嘆いたOB有志により設立され、その活動も25年を数えました。現役・OBの集う毎年6月の立教大学グリーフェスティバルや単独の演奏会、隔年のOB六連、関係各団とのジョイントコンサートなどを主な活動の場としています。
この間、メンバーは変わっても、いつも変わらず活動の中心にあったのは「良い音楽をしたい」という想いでした。「歌う」ことの無上の喜びに取り付かれてしまっている私達は、きっといつまでも歌いつづけるのでしょう。歌という共通言語で語り合える、新しい仲間を今後も迎えながら…。
皆川 達夫
1927年東京生まれ。1951年東京大学文学部卒業、1953年同大学院美学科(旧制)終了。1955~1958年、米国(ニューヨーク大学、コロンビア大学)に留学、1962~1964年、ドイツ、スイス、(フランクフルト大学、バーゼル大学)に留学し研鑽を積む。以来、ほぼ毎年欧州、米国を訪問、講義、資料調査研究をおこなう。中世、ルネサンス音楽史専攻。1952年ン¥創立の中世音楽合唱団主宰。現在、芸術学博士、立教大学名誉教授。東京大学、慶應義塾大学元講師。著書に「合唱音楽の歴史」(全音楽譜)、「バロック音楽」(講談社、1972)「中世ルネサンスの音楽」(講談社、1977、「オラショ紀行」(日本基督教団出版局、1981)、「西洋ふるさと行脚」(音楽之友社、1982)、「西洋音楽史Ⅰ中世・ルネサンス」(音楽之友社、1986)、「洋楽渡来考/キリシタン音楽の栄光と挫折」(日本キリスト教団出版局、2004)他多数。また、NHK-FM「バロック音楽の楽しみ」の解説を1966~1985年まで担当、1988年からNHKラジオ第一放送の「音楽の泉」(毎日曜・午前8時5分より)の解説を継続中。イタリア協和国カヴァリエーレ勲章受章(1978)、NHK放送文化賞受賞(2009)、国際音楽学会名誉会員(2012)。2020年4月没
黒岩 英臣
桐朋学園大学指揮科卒業。斎藤秀雄氏に師事。1964年、同大学弦楽オーケストラのアメリカ公演に指揮者として同行。1965年同大学卒業後に修道士となり、1975年まで修道生活を送った。1976年、再び音楽に専念し、翌年1月東京都交響楽団ファミリーコンサートを指揮し、一躍脚光を浴びた。以来、関西フィルハーモニー管弦楽団、札幌交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団の定期演奏会を始め、全国の主要オーケストラに数多く出演し、安定した評価を得ている。自らが敬虔なキリスト教徒ということから、宗教音楽に造詣が深く、情熱的な音楽創りによって、オラトリオ、レクイエム、ミサ曲等で名演を重ねている。2000年には、J. S. バッハ没後250年を記念し東京オペラシティで「マタイ受難曲」を指揮し、「強固な信心に裏打ちされた演奏には、胸を打つ何かがひびいてくる」と絶賛された。1981年から88年まで九州交響楽団常任指揮者、1985年から89年まで神奈川フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者、1988年から1994年まで関西フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者を歴任している。2001年9月から2004年3月まで山形交響楽団の常任指揮者を務め、2004年4月から同団名誉指揮者に就任した。桐朋学園大学准教授。
久邇 之宜
国立音楽大学ピアノ科卒業、近藤孝子氏に師事。卒業後、畑中良輔氏の勧めもあって声楽伴奏者としてデビュー。伴奏法を小林道夫氏に師事。曽我栄子氏の全R.シュトラウスによるプログラムリサイタルがデビューであったが、朝日新聞、『音楽の友』誌上等で賞賛された。以後二期会・NHK・東京室内歌劇場で活躍する。その後、更に研鑽を積むため1979~81年にウィーン国立音楽大学に入学し、作曲家ローベルト・ショルム氏のもとで伴奏法などを学んだ。当地でORF(オーストリア国立放送)にも出演。帰国後、声楽及び合唱のピアニストとして活動を再開した。松本美和子氏の「トスティ歌曲集」、キングより崔岩光氏の「愛する小鳥よ」など、また東芝より「日本合唱曲集」のCDをリリース。全日本合唱連盟主催コンクールの審査員を務めるなど活躍の場を広げている。東邦音楽大学特任教授。2022年2月没
内木 優子
愛知県立明和高等学校音楽科卒業。京都市立芸術大学音楽学部ピアノ専攻、同大学院研究科ピアノ専修終了。ピアノを吉田郁子、田隅靖子、安部裕之、岡原慎也、出羽真理の各氏に師事。在学中から読売新人演奏会、京都芸術祭デビューコンサート、シューベルト生誕200年記念コンサート等に出演の傍ら、卒業後には大阪でソロリサイタルを開催。現在、アンサンブルコモド、東京原宿アンサンブルのメンバー。その他、数々のオーケストラとのピアノ協奏曲の協演、室内楽、ソロなどで活動中。
[マネジメント ]
・団長: 宮下直樹
・事務局長: 石井明彦
・Web. ML: 大矢弘人、渡辺亨
・OB六連常任委員: 柳 章弘、石井明彦、大矢弘人、下川修
・OB同立:下川修
・OB会:久野聡、梅谷紀之、廣瀬直明、柳 章弘
・現役:梅谷紀之
[ 技術系 ]
・団内指揮者: 前川和之、渡辺 亨
・団内ピアニスト:青柳 康
・Top Tenorパートリーダー: 松葉寿孝
・Second Tenorパートリーダー: 石井昭彦
・Baritoneパートリーダー: 大矢弘人
・Bassパートリーダー: 菊野 光
・ライブラリアン:前川和之