六華ゼミとは…
札幌南高校の在校生を対象に、卒業生(今年は51期)が開講するゼミナールです。
南高で、今年は11回開催予定です。進路や高校生活のヒントになればうれしいです。
2000年夏、北海道はある公立高校の「61年ぶり甲子園出場」に沸いたことを同窓生の皆さんは覚えていますか? その快挙を成し遂げたのが我々の母校、「札南」です。当時の3年生だった代(札幌南51期)が今年度、母校札南で在校生向けに「六華ゼミ」を開催します。
全体テーマを「キャッチボール」と決め、在校生からOBの皆さんまでが双方向で交流することを目指し、様々なイベントに取り組んでいます。先日開催した学校林春の散策会でも、参加者の皆さんが楽しく交流してくださり、天候にも恵まれ、成功裡に終わっています。
さて、今年の「六華ゼミ」のテーマは、「夢を語ろう! 夢を夢で終わらせないために今できることは?」です。
皆さん、子供の頃「夢」を持っていましたよね。
今、皆さん「夢」を持っていますか?
その「夢」は幼少期から変わらないものでしょうか? それとも、人生を過ごす中で変化してきているものでしょうか?
今年は「夢」を一つのキーワードとし、卒業から25年経った札幌南51期が「夢」をどう描き、その「夢」を叶えるためにどの様なことをしてきたのか。時には挫折をし、「夢」を諦めたかもしれません。そんなリアルを在校生に投げかけ、一方的な講演ではなく、在校生にも「夢」を考えてもらえるきっかけになればと思っています。
6月から12月まで、バラエティに富んだ講師による講座を全11回お届けする予定です。
概要や開催報告は随時このサイトでお知らせします。
在校生の皆さんの積極的な参加を心待ちにしています。
お笑い芸人と、CM(広告)と、生成AIと。
第1回は、CMディレクター、コピーライター、テレビディレクター、構成作家として活動するあきやましんじろうさんが講師を務めました。
在京キー局で番組制作に従事した後、起業し、現在はテレビ番組だけでなく、CMやラジオ番組、各種広告、漫画の原作まで、ありとあらゆる制作業務に携わりながら「面白い」を作る仕事をしているあきやまさん。前半は、そういった制作現場でのお仕事について、映像を交えながら分かりやすく解説していただきました。
あきやまさん曰く、人の心に響くメッセージというのは「思い切った表現」でギリギリを攻めることが大切!ということで、ゼミ後半は南高の魅力を伝えるキャッチコピー作りのワークショップに。もちろんスタッフとして参加した同期や応援に駆けつけてくれた先輩後輩も参加、さらに南高の教職員の方々も巻き込んでの開催となりました。「研究者からアイドルまで」「生徒も生徒だが、先生も先生。」「NOカット、NO札南。」などなど、さまざまな角度から南高の魅力を表現する作品が続出。みなさまお見事でした!
最後にご自身のライフワークとして続けている大学生向け就活塾「トップランナー塾」の活動に触れ、「才能とは、続けられること」「たくさんの人と関わり、人間性を磨いて」と力強いメッセージをいただきました。
次回もお楽しみに!
医師のキャリアを考える~医学部はゴールじゃない?現役医師が教える、医師のリアルとやりがい~
第2回は、3名の現役医師、加藤利佳さん、増田貴彦さん、阿部計大さんが講師を務めました。
加藤さんは、総合診療医(矯正医官)としての経験談に加え、社会的な要因が人の健康にどう影響を与えるかということ、また医師の仕事と家庭の両立という側面からご自身の考え方をお話いただきました。
心臓血管外科医である増田さんからは、外科医としてのキャリアと現実、やりがい、責任などのお話がありました。
診療だけでなく医療政策学の研究と教育も行う阿部さんは、悩みながら進んできたご自身の経験談から、キャリア選択における3C’s「Curiosity(好きなこと・得意なこと)・Competence(実力)・Connection(人とのつながり)」の重要性を強調されました。
「医師にも多様な働き方がある」「仕事のやりがいと辛さは表裏一体だが、自己成長や社会貢献と直結する仕事である」「AI時代には、医療業界にも変化があるだろう」など、現役医師だからこそ語れるリアルなコメントも多々。
今回は100名を超える生徒のみなさんに参加いただいたため、体育館での開催となりました。質疑応答アプリを活用したところ、ゼミ最中から多くの質問が寄せられ、医療業界への南高生の関心の高さが伺えました。最後に、講師のみなさんから「好きなことは将来きっと力になる」「諦めずに挑戦すれば夢は現実になる」という温かいメッセージをいただきました。
次回もお楽しみに!
まるで詐欺師の様な経歴……パイロットから獣医師へ
第3回は、パイロットと獣医師という異なる分野での2つの国家資格を持つ向井周平さんが講師を務めました。
子供の頃からパイロットと獣医師という2つの夢を持っていた向井さん。どちらの夢を追い求めるか悩みながらも、大学は獣医学科へ進学。獣医療の世界に魅力を感じ、充実した6年間を過ごしたそうです。しかし就職を前に「人生は一度きり、やりたいことは挑戦しよう」と航空会社の試験を受験し入社、訓練を受け複数のパイロット資格を取得し、それまでとは全く異なるキャリアを歩み出しました。そんな矢先に航空会社の経営破綻によってパイロット訓練が中止に。再開を待っている間に始めた小動物病院での勤務経験によって、「誰かのためにやりたい仕事」だった獣医師の道に戻ることを決意。地元北海道で産業動物獣医師として新たなスタートを切ることに。
ゼミでは、地元道東の素晴らしい景色や過ごし方の紹介に始まり、パイロットや獣医師になる方法、現在の仕事である産業動物獣医師の役割や北海道の基幹産業としての農業の魅力、そして具体的な仕事内容について、たっぷりとお話いただきました。最後は「みなさんは何になりたいですか?」という問いかけと共に終了。その後の質疑応答タイムでは、パイロットや獣医師を目指す生徒たちからたくさんの質問が寄せられ、撤収時間ぎりぎりまで講師との交流が盛り上がりました。
次回もお楽しみに!
標高7,000mと、ビジネス最前線で学んだ
うまくいく人といかない人の共通点
第4回は、国内大手通信会社に勤務後、海外ベンチャー商社、国内ベンチャーIT企業を経て、現在はビジネスパーソン向けコーチとして活躍する横澤尚一さんが講師を務めました。
「Connecting the Dots(点と点をつなぐ)」をテーマに、一見無関係に見える過去の経験がどのように現在につながってきたかをお話いただきました。高校時代から大学、就職までは、「頼まれていないのに夢中でやったこと」が後に大きな成果に繋がった(=夢中のドット)と実感。社会人になってからは、決められたレール上を進むのではなく、飛び込み営業や登山への挑戦など、主体的に未来へ向かって行った(=勇気のドット)経験も紹介。そういった道の途中では、担当事業の撤退や南米最高峰挑戦時の命の危険など大変な失敗も経験。「挑戦した上での失敗は社会で評価される」「ただし、命を守るための原理原則に従うことは重要」など、人生の先輩としてのアドバイスもいただきました。
途中何度も「みんなはどう思う?」と考える時間を投げかけてくれた横澤さん。前向きなことを考えたい時は、姿勢も下ではなく前や上を向くと良いそうです! 最後は「夢中・挑戦・失敗を繰り返すと、自分の核(生きる原動力)が見えてくる」「AIは責任を取ってくれない。みんなの人生のことなんて何とも思っていない」「答えは誰も教えてくれない。自分で考える習慣を」と高校生へ激励のメッセージをいただきました。
次回もお楽しみに!
東大・京大生の人気就職先
「コンサル業界」の仕事について
第5回は、新事業や産業の創造・企業の成長支援といった「ビジネスプロデュース」を行う戦略コンサルティングファーム、株式会社ドリームインキュベータの執行役員である西村篤史さんが講師を務めました。
今回は、企業の経営者や役員が抱える悩みに向き合い、解決策を考える「コンサルティング」という仕事について、実際のプロジェクト事例も交えながら紹介いただきました。
途中では、生徒たちが「学校の売店の1日の売上は?」「今この瞬間、日本国内でトイレにいる人の数は?」などのクイズにチャレンジ。問題解決の過程で重要となる「論理的思考(ロジカルシンキング)」のエッセンスを体験する時間となり、大いに盛り上がりました。
さらに、西村さんがドリームインキュベータで取り組んでいる、社会課題の解決につながる新規事業創造についても解説いただき、その価値や魅力についてたっぷりとお話しいただきました。
最後には、著名人の言葉や、ある歌劇団に伝わる人生訓などを紹介しながら、何かに打ち込むことや、人間性を高めることの大切さについても言及。「うまくいかないと思ったときに、ぜひ振り返る参考にしてほしい」と、生徒たちに向けて温かいアドバイスをいただきました。
次回もお楽しみに!
「ママで、開発者で、私。」自分らしくいられる働き方のヒント
第6回は、AGC(株)化学品カンパニー開発企画部 で開発管理部門のグループリーダーとして活躍する田坂真維さんが講師を務めます。高校時代から「化学が好き!」で理系に進み、大学院でのフッ素化合物の合成・分析研究が縁でAGC株に入社。環境に優しい次世代ガスの開発等を経て、現在は時短勤務で子育てとマネジメントに邁進中。家庭や職場で複数の役割を楽しむために「大切にしてきたこと」とは? 進路のヒントになるようなリアルな体験を、失敗談も交えてお伝えします。