研究会では、教員および学生の双方における活用事例が共有された。
〇NotebookLMの活用
NotebookLM(愛称「ノブさん」)は、特定の資料(PDF、URL、音声データ等)に基づいた回答生成(RAG技術)に長けており、以下の用途で活用されている。
〇ChatGPTによる対話シミュレーション
患者ロールプレイ: 心理的危機状態にある患者(例:ストーマ造設検討中の患者)の役をAIに演じさせ、学生が対話を行う
想定外の応答: 人間同士の演習では再現しにくい「拒絶」や「想定外の反応」をAIが示すことで、学生に深い内省と柔軟な対応力を促す
学生の反応:学生の8割以上が「実習前の心構えとして役立つ」と肯定的な受け止めを示す
学習の効率化: 情報収集や要約の時間を短縮し、より本質的な議論や実践に時間を割くことが可能
学生の自信と主体性: AIによる小テストでの高得点が成功体験となり、学習意欲の向上に繋がる事例が見られた
教員の業務負担軽減: 資料作成、小テスト作成、解説資料の自動生成により、授業準備時間が大幅に短縮(最大80%カットの可能性)
「思考の省略」への懸念: 「洗濯板」(=手仕事・基礎学習)を経験せずに「洗濯機:(=AIによる自動化)のみを使用すると、情報の良し悪しを判断する力が育たず、ファクトチェックが疎かになるリスク
学習の質: 綺麗なまとめ資料が作成されることで、学生が「理解したつもり」になり、知識の身体化(落とし込み)が不十分になる懸念
ハルシネーション: AIが誤った情報を生成する可能性。特に医療・看護の専門領域では致命的なミスに繋がるため、常に批判的視点が求められる