ドイツのビザ申請

ドイツに3ヶ月以上滞在する場合はビザが要るらしい。ビザ申請はわからないことも多く、私も大変であり苦労されている方のホームページやブログを参考にさせていただいた。私の経験もどなたかの参考になるかと思い、日本のドイツ大使館で申請した経験談を記しておこうと思う。必要書類や手続きは変わりうると思いますので、あくまでも参考情報にとどめておいてください。

※2024年4月現在の情報です。 


ビザ申請の方法

日本国籍の場合は、①現地渡航後の申請と②日本国内滞在中での申請が可能らしい。①日本はドイツとシェゲン条約(ノービザ条約)を締結しているため、入国はノービザだが、その後現地の外国人局でビザを申請することが可能。日本で大使館の予約が取れない場合、現地で予約される方もいるようである。現地の外国人局は英語が通じない場合があるand/or 予約が全然とれないらしい。②日本でビザ申請後、一定期間のビザを日本で取得し(大使館では1年と言われた)、その後必要に応じ現地の外国人局で延長。

私の場合、現地の受入研究者に後者を強く勧められたので、後者を選択。


大使館予約

ドイツ大使館は東京(東日本)と大阪(東日本)にあるので、ビザ申請のためのアポイントを予約する。

ただ、これがとても難しい。システム上で予約がほぼ空いておらず、予約をとるのが困難。3週間前の日付が朝7時に予約がオープンになるという情報をどこかの経験談を見かけ、その通りに行ったところ、確かに日程を予約できた。予約をすると、遅刻や無断キャンセルを警告する仰々しいが届いた。


必要書類

大使館ホームページを見て、書類をひとそろい(1部)揃え(数年前までは2部だった?)、当日提出した。書類はものにより英語、日本語、ドイツ語とバラバラであったが、受付の方はどの言語にも習熟しているようで、確認は早かった。ただし、ホームページでは情報の被りがあったり、必要なのに書いていない書類も存在した。私の場合、どこにもフォーマットなかった(見当たらなかった)パスポートの郵送同意書が、当日必要であった。こちらは受付の方が当日書類を、お渡ししてくれたため事なきを得たのでなんとかなった。また、ビザ申請書は、どうやらパスポートと同言語・文字で署名がいるらしく、日本国籍である私は日本語でサインが必要であった。私は日本語で書いていたので、当日受付で指摘され、書き直した。さらに、申請時に持参し、追加で提出した書類もあった(後述)。


大使館における手続き

事前メールによれば、10分ほど前から入館できるようであった。当日は10分前ちょうどに着くように向かい、入館した。受付の際、身分証の提示+身分証の預かりががあったため、2点以上の本人確認書類が必要だった。また、受付で電子機器類等をすべて預け(無料)、そのご入館した。鞄等の持ち込みはOKであった。門番の方は親切であったが眼光は鋭かった。


入館後、名前が呼ばれ、一揃いの書類を窓口越しに提出した後にいくつか質問された。受付の方は、日本人で、日本語で応対し、質問もされた。研究ビザだったため、滞在目的等はほとんど聞かれなかったが、いくつか質問された。


質問事項

・出生地

生まれた都道府県と市が聞かれた。本籍ではなく、出生地だった。

・招待レターの有無

必須とは書いていなかったが、有無を聞かれた。研究ビザ申請の際に提出したことのある方を体験談等を見かけ、用意していたので提出できた。

.学位証明の書類の有無

私の場合、最終学歴(博士号)を証明する書類のみを提出したが、他の学位の書類(博士号以前)も必要になる可能性もあると言われた。(どのようなときに必要かは不明)。必要になった場合、メールをするので、メールに返信する形で提出するとのことだった。

.保険の確認

保険証書の有無確認された。なお、賠償責任のある保険に加入していなかったが、賠償責任保険への加入を強く受付の方に勧められた(ただし、ビザ申請には問題ないらしい)。

.滞在費用の証明

私の場合、奨学金(学振ポスドクの内定書類)を持参していため、それを当日提出した。


30分ほどで、面接は終わり、大使館を後にした。


その他

大使館の質問対応

仕方ないのだが、いわゆる日本的な丁寧な対応ではなかったと思う。ホームページの記載で確認したい事項(ホームページ上における必要書類の記載の被り)があり、ドイツ大使館に確認の電話を行った。しかし、メールフォームで問い合わせをしてくれと、すぐ切られてしまった。その後、メールで問い合わせをしたが、ホームページを見てくれとの回答をもらい一蹴されてしまった。回答が堂々巡りしてしまい、聞くのが非常に馬鹿らしくなったので、解釈できる範囲で必要最大限の書類を持参。結局、当日は使わない書類も出てしまったが、結果的にはよかったと思う。


・窓口にコピー機があった

何らかのコピーを求められた場合であっても、窓口付近にコピー機はあったので、忘れた場合には、書類の写しはとれるようであった。ただし、必要書類は当日持参するに越したことはない。


・ビザの代金の支払い

現金またはクレジットカードで支払いができた。申請金額は、75EURで、その時のレートで金額は変わるようだった。クレカはビザとマスターのみ対応であった。


・ビザ発行まで日付研究ビザの場合は、2週間ほどで発行され、郵送されるようだ(私の場合は申請から10日ほどで到着した)。それ以外のビザは2~3か月かかるようだった。もし、間に合わない場合であっても、申請手続きを日本で行い、現地で発行するようなことも可能であるようだった。隣の窓口からそのような会話が聞こえた。