Research Ethics Japan

医学の進歩、よき医療の達成のためには、人間実験的アプローチが不可避であることを

一般市民も理解、納得し、進んで医師-研究者に協力することを期待しなくてはならない。

しかし、そのためには医療のとりことなった憐れな患者を、それと断ることなしに、

個人の自律性(autonomy)を無視して、専門的権威と仁術的恩恵の衣にかくれて、

自由勝手に操作することによって行うのではなく、

診療の場合における契約とははるかにきびしい条件の、

研究についての特別の契約ののちに、はじめて実施に移されるべきであるという

社会的合意が成立していなくてはならないのである。

【砂原茂一(1988).『臨床医学研究序説-方法論と倫理』】

本サイトでは、“Research Ethics Japan”を合言葉に、とりわけ医学系研究に関する「研究倫理(research ethics)」の在り方、それを支える倫理的・法的・社会的・政策的な原理基盤をはじめ、具体的な検討すべき未解決の諸課題について、質の高い最先端の研究を行っている日本国内の主要な研究室を結びつけるとともに、メンバーらがこれまで研究開発してきた教育教材や、研究倫理の判断に際して参考となるようなガイドやお役立ちツールなどを広く公開しています。

ロゴの解説:"J" をかたどった3本の線は、研究倫理の基本原則とされる3つの原則(人格尊重、与益、正義)を表しています。また、中央に位置する球体は、これら3つの原則が適切に調和した状態を表しています。そして、その球体を包む "J" は、これら3原則の中でも、とりわけ研究倫理の本質を顕す"Justice(正義)"を示したものとなっています。

"Research Ethics Japan" を始めた管理者・ロゴ保有者の松井の異動に伴い、事務局はNCC(国立がん研究センター)生命倫理・医事法研究部に移りました(2019.04.01)。

【Research Ethics Japan連絡先】ncc.bioethics@gmail.com (または サイト管理者(松井)kematsui@ncc.go.jp)(※迷惑メール防止のため、@は全角になっています。)