高等学校・大阪公立大学連携数学協議会

第19回シンポジウム (ハイブリッド開催)

プログラム・講演概要

午後1:00 ~ 1:30  受付、Zoom への接続の時間

1.  1:30~1:50   荒川 裕志,坂口 春花,堀江 優芽,上木 藍(大阪府立生野高等学校 1, 2年生,数学研究同好会)

2次方程式における係数と解の関連について

概要: 2次方程式 ax^2+bx+c=0 について,係数を変化させていったときに,解がどのように変化していくのかを,a,b,cそれぞれを変化させた場合に分けて比較・考察することで,どの係数が最も解の変化に影響を与えるのかを調べました。

2.  2:00 ~ 2:20  後藤 麻友,田中 美空,西岡 美菜,松本 保,山口 大河,渡部 花音(大阪府立大手前高等学校 2年生)

条件付きソファ問題

概要: 有名なソファ問題に対して、自分たちで条件を追加して、その際の最大面積について考察した。

3.  2:30 ~ 3:00   菅野 仁子 (大阪公立大学数学研究所,元ルイジアナ州立工科大学)

失念と数学のひろがり

概要: うっかりミスやうろ覚えというのは,厳密な真理を追究する数学とは相容れないものと思われがちですが,私はこれらが数学をする上でとても有効な動機づけをしてくれることがあると考えます.ここでは,私の身に最近起こった二つの経験談を紹介させてください.お手元に,二枚の白い紙と方眼紙が配られていはずですから,皆さんも協力していただけるとうれしく思います.

3:00 ~ 3:30 休憩

4.  3:30 ~ 4:00  今野 良彦 (大阪公立大学)

統計学って何

概要: 以前は地味な学問であった統計学が, データサイエンス人気のおこぼれにあずかり近年注目されるようになりました. しかし, 統計学がどんな学問であるかについては, 大きく異なる見方が(統計学者間にも)あるように思えます. それは, 統計学が応用上のさまざまな(他分野からの)要請に応えようとするあまりに, 学問的な中核(哲学的な一体感)を失う危険に常にさらされていることに起因すると思います. 本発表では, 統計学のおかれている日本の状況について雑感を述べたいと思います. さらに, 新課程の数学Bの「統計的な推測」を読んだ感想も述べる予定です.  

5.  4:10 ~ 4:40  田頭 修 (大阪府立寝屋川高等学校)

確率分布と統計的な推測 --- 指導実践報告

概要: 統計教育の充実が新カリキュラムにおいての1つの特色となっていますが、これまで数学Bの指導計画の中に「確率分布と統計的な推測」の分野を積極的には組み込んできていない我々高校数学教員にとって、その指導体制を整えることは喫緊の課題であろうかと思います。今回の報告は、この分野の「センター試験・共通テスト」に向けた期間限定的な計画の下に行った指導と、本校第2学年のシラバスに組み込む計画の下に行った指導の、過去5年ほどの実践報告です。加えて、生徒のアンケート結果や指導後の担当教員との振り返りで出た話題を踏まえて、生徒・教員の変容などもまとめて報告します。この分野の指導体制を整える際に参考になれば幸いです。

6.  5:00 ~ 5:30  船田 智史 (龍谷大学)

サイエンスフェスタ 2023における結び目教材の活用実践の成果と課題

概要: 2023年8月に実施されたサイエンスフェスタ2023にて、結び目を教材としたブースを出展しました。 結び目を使った学びの様子を子どもたちと ボランティア学生 とのやりとりを通じて紹介します。

7.  6:00 ~ 8:00  懇親会

場所:学術情報総合センター 1 階「野のはなハウス」

参加任意の懇親会を開催しますので奮ってご参加ください。

参加を希望される方は、参加登録フォームにてその旨お知らせください。

懇親会参加費として、4500円を当日申し受けます(シンポジウム自体への参加は無料です)。