当施設で実習される学生の皆さん こんにちわ
以下に実習で事前に確認するべき事項をまとめますので参考にしてください
有意義な実習になりますようスタッフ一同全力でサポートいたします
なお実習開始 1 週間前に電話にて確認をする場合は、
月曜日 12:30 もしくは 17:45
担当:齋藤(理学療法士)まで お電話ください
①事前学習:各評価の意義目的を説明できるようにする / 各評価の実施手順の復習 / 簡単な運動療法の復習
②持ち物:知識を確認できる参考書各種 / 検査道具一式 / 学校指定のユニフォーム / 上靴(ルームシューズ可) / 飲み物・昼食 / 冬季はジャージなどの上着 / 筆記用具 / 学校からの書類一式
③学生集合時間:初日を含め毎日 7:30 に会話(朝勉強会・予定の確認・記録用紙確認など)できるよう到着準備
④全体朝礼:毎朝 8:30 開始
⑤朝の連絡:交通機関の遅延・体調不良・その他の理由により遅刻または欠席する際は、7:40 に電話してください 043-306-6040
●自ら笑顔で挨拶しよう
●あなたらしさ、あなたの良さ、を皆さんに伝えてください
●自ら行動する勇気を持とう
●行動するための明確な行動目標・行動計画を立て実施しよう
●自ら雑談できる心のゆとりを持とう
●失敗してもいいじゃん!職員皆あなたの味方です!
クリニカルクラークシップ実習とは
実習指導者の担当する症例全てを見学し、模倣し、実施する、という流れを行っていきます。診療参加型実習なので多くの症例を経験でき、指導者の思考過程(臨床推論:クリニカルリーズニング)をダイレクトに学ぶことが出来ます。症例報告の要約(レジメ)は、学生さん自身の申告に合わせて指導者と共に作成するかしないかを決定していきます(当施設ではレジメの作成は必須の義務ではありません)。
従来型実習では 1 症例を担当し、問診・視診・触診・評価・問題点・ゴール・プログラム立案・実施などの流れを、指導者と共に行ってきました。従来型では学生のうちに経験できる症例数が少なく、臨床向きではないなどのいくつかの反省点がありました。
クリニカルリーズニングとは
臨床推論と言われ、理学療法士の頭の中を論理的に可視化しようとする試みです。利用者様の現象面をとらえ、その現象(姿勢や動作)がなぜ起こっているのかを分析していきます。
簡単に表現するなら、ADL(日常生活動作)評価でICF(国際生活機能分類)などで列挙された文言を「点」とするなら、「点」と「点」を線で結ぶ作業であると表現できます。
その点を線で結ぶとき、結ばれた根拠となる評価は何か?その数値はいくつか?それぞれの点と線の関連はどうか?などを検証していきます。
この作業を通して「概念図」というものを作成します。いわゆる「頭の中では分かってるんだけどなあ」という部分を出来るだけ可視化し、論理的な思考と合致しているのかを指導者と共に検証します。
当施設では症例報告の要約の提出義務はありませんが、この「概念図」の作成は可能な限り作成していただく方向で実習を進めていきます。
PRIMEメソッドとは
Professionalismプロフェッショナルイズム(医療接遇能力)
Reporterリポーター(報告)
Interpreterインタープリター(考察)
Managerマネジャー(他者依存的問題解決能力)
Educatorエデュケーター(自律的問題解決能力)
それぞれの頭文字をとってPRIMEメソッドとしています。これは学習者の学習成長過程を段階的に支援する方略です。クリニカルクラークシップ実習においても学習者の成長過程を順を追って支援させていただきます。
通所介護の現場を見学し、理学療法士の役割、業務、ご利用者様への関り、アセスメント、個別リハビリ、効果判定、などを理解する。また、多職種との関わりや介護保険分野でのやりがいなどについて学修する。
学生は、人生経験も少なく、接遇面においても不十分であることが想定されるため、将来社会人となるために必要な、挨拶・言葉使い・立ち居振る舞いなどについても十分に学修する。
総合して自身をよく振り返り、メタ認知を十分に働かせ、学習意欲や社会人基礎力を活性化させるための気付きを得る。
通所介護現場での検査測定の技術を学修する。そのために、評価に関連する書類からの情報収集、職員からの情報収集、姿勢や動作観察から評価すべき項目の立案、実際の評価実施、問題点・ゴール・プログラム立案のために「概念図」を作成する。
概念図とは、特徴的な情報(姿勢や動作での問題、評価結果での問題、ADLでの問題)を「点」として想定し、「点」と「点」を「線」で結び、利用者の障害構造を可視化したものとして定義する。この一連の流れをクリニカルリーズニングと位置付ける。
評価実習の流れを受け継ぎ、クリニカルリーズニングについて学修する。クリニカルクラークシップ実習であるため、多くの利用者の見学や模倣や実施を体験し、その中で自らもクリニカルリーズニングについて思考を巡らせていく。
臨床実習の最終的な目標としては、その日のご利用者様に対して、「学生ひとりで問診・視診・触診・クリニカルリーズニング・理学療法の施行・効果判定が出来る事」としている。これは学生自身の経験や学習により差が生じると想定できるため、適宜指導者のアドバイスを受けながら行うものとする。
~実習の目的である検査測定についてはもちろんですが、それ以前の検査の目的や意義などについても臨床的な視点からお話を伺うことができ、学んできたものや、これから学ぶであろうものについて、改めて大切さを感じることが出来ました。気さくで朗らかに「完璧を求めなくていいので、実施したいものがあれば遠慮せずに相談してください」と言ってくださったおかげで、積極的に検査測定や理学療法の模倣などに取り組むことが出来ました。また、利用者様との接し方についても教えていただき、短期間でしたが非常に良い経験となりました~
~今回の実習を通して、考察し理解を深めることの楽しさを学ぶことができました。今後勉強する際には、様々な文献を読み、自身の考察力を高めていくと思います。まだまだ未熟ではありますが、貴施設での経験を通じ、理学療法士になりたいという思いがより一層増しました。まずは実習をさせていただいたお礼を申し上げたく、お便りにいたしました。本当にありがとうございました。末筆ながら貴施設のご発展を心よりお祈り申し上げます~